横領と資金洗浄の疑惑を受けているエルサルバドル元大統領が、息子の結婚式場で警察に電撃逮捕された。
先月30日、ロイター通信などによると、エリアス・アントニオ・サカ氏(50)が29日、息子の結婚式場で逮捕された。祝い客として式場にいた官僚2人も腐敗容疑で共に連行された。彼らは披露宴中に連行されたと、現地メディアが報じた。
検察によると、サカ氏は在任中に得た500万ドル(約57億ウォン)の出処を明らかにしていない。2004年に就任した時、サカ氏は360万ドルの財産を申告したが、5年後退任した時は3倍を超える1310万ドルを申告した。検察は、隠匿財産がもっとあると見ている。
人口600万人の中南米の小国であるエルサルバドルでは、元大統領が相次いで腐敗疑惑で捜査対象に上がった。サカ氏の後任であるマウリシオ・フネス元大統領(2009~2014)も、検察捜査を受けている。サカ氏の前任者であるフランシスコ・フロレス元大統領(1999~2004)は、地震救護資金を政党活動費に転用した容疑で裁判を受けていたが、1月に脳出血で死亡した。検察が元大統領に司法の刃を突きつけるのは、「不正腐敗の清算がなければ経済支援はない」という米国の圧力のためだと専門家たちは分析した。
ファン・インチャン記者 hic@donga.com