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あのレディー・ガガも30歳になると変わる

あのレディー・ガガも30歳になると変わる

Posted October. 28, 2016 09:51,   

Updated October. 28, 2016 09:52

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あのレディー・ガガ(30、本名=ステファニー・ジャーマノッタ)も、30歳になれば変わるのだろうか。

3年ぶりにリリースした正規アルバム「Joanne」(21日発売、ユニバーサルミュージックコリア)の表紙で、ガガは、パステルピンクのカウボーイ帽子をかぶって、金髪を耳の後ろに端正に流している。ヘッドバンギングをしながら舞台を這いずり回り、「自分の髪の毛のように自由に生きて死にたい」(2011年のHair)と歌っていたあの人が…。リズムや編曲にカントリー音楽の影響が濃い。収録曲の中で最も爆発力のあるダンス曲「A-Yo」、「Perfect Illusion」も、前作に比べ、ビート(beat)や歌唱の両方から見れば、ずいぶんおとなしい。

前作を振り返ってみよう。ポップアートを覆した作名「Artpop」(2013年)で、ガガは、外的カリスマと音楽的内容の調和を最も緻密に実現した。クエンティン・タランティーノ映画のシーンのような描写の上に偽悪的笑いをばら撒いた初の曲「Aura」からそうだった。その翌年、米サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)フェスティバルでの吐き気パフォーマンスは、奇怪なガガの頂点だった。

ガガが突然舵を切ったのはその直後だ。トニー・ベネットとジャズボーカルデュオアルバムをリリースしたではないか。荒波を後にした停泊地「Joanne」で、最も印象的な複数の曲は、ダンスではなくバラードだ。ギターや鍵盤演奏が牧歌的空気を漂わせる「Joanne」、」「Million Reasons」、「Angel Down」。

来月20日、アメリカンミュージックアワードの舞台で、我々はギターを手にしたガガを目にできるかもしれない。生肉やサドマゾヒズムの時代を後にして、ガガはひたすらレディーを選んだのだろうか。いずれにせよ、淑女は、魔女である前に、優れた作詞・作曲家であり、歌手だった。「Joanne」が落ち着いて証明するものが他ならぬそれだ。❤❤❤(6.7、10点満点)。



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com