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米国家情報長官「北朝鮮の核放棄は望み薄、核能力の制限が最善」

米国家情報長官「北朝鮮の核放棄は望み薄、核能力の制限が最善」

Posted October. 27, 2016 08:19,   

Updated October. 27, 2016 08:21

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米国のクラッパー国家情報長官(DNI)が25日(現地時間)、北朝鮮の非核化の可能性は事実上ないので、核廃棄ではなく凍結で北朝鮮の核政策の目標を下方設定すべきだと主張し、波紋を呼んでいる。DNIは、米中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)など各種情報機関を総括する地位で、対北朝鮮情報の主務機関の一つ。

クラッパー氏は同日、ニューヨークで開かれた米外交協会(CFR)主催のセミナーで、「北朝鮮の非核化は恐らく見込みはないだろう」と述べた。核兵器は彼らの「生きるための手段」だからだと指摘した。クラッパー氏は、2014年に北朝鮮に抑留された2人の米国人の釈放のために訪朝したことを取り上げ、「私が北朝鮮に行ってみて北朝鮮の立場で世の中がどのように見えるのか少し分かった」とし、「彼らは包囲されていて、被害妄想的な考えをしている」と指摘した。そして、「そのため、彼らの核兵器能力を断念させようとする考えは、最初から成功の可能性はないだろう」とし、「おそらく私たちが希望できる最善のことは、(北朝鮮の核能力に対する)一種の制限(cap)だろう」と強調した。また、「北朝鮮はこれさえも(核凍結要求も)私たちが要求したからといって素直に聞き入れないだろう。何か重大な誘引策がなければならない」と強調した。

米政府情報当局首長のこのような発言は事実上、北朝鮮の核保有を認める代わりに、これ以上核能力を拡張できないよう現在の水準で凍結することに焦点を合わせなければならないということで、オバマ政権の北朝鮮政策に相反する。カービー国務省報道官は同日、定例記者会見で、「米国の対北朝鮮政策の目標は、検証可能な非核化を達成すること」とし、「クラッパー氏の発言は、米政府の立場ではない」一蹴した。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com