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「安城道基洞の山城」を国家史跡に指定

Posted October. 26, 2016 08:29,   

Updated October. 26, 2016 08:32

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百済と高句麗の軍事施設だった「安城道基洞(アンソン・ドギドン)の山城」が国家史跡に指定された。

文化財庁は、「京畿(キョンギ)安城市道基洞にある山城を、国家指定文化財史跡第536号に指定する」と、25日明らかにした。この山城は、安城川に面している丘に築造された山城で、4~6世紀に百済が防御施設として使ったが、熊津(ウンジン)に都を移した後は高句麗軍が占領した。倉庫建設工事に先立って遺跡保護のために行った発掘で、三国時代の木柵(敵の侵略を食い止めるために、穴を掘って木の柱を刺しておいたもの)が確認され、昨年末、重要文化財への仮指定が行われた。

道基洞の山城は、京畿南部地域で確認された唯一の高句麗木柵城だ。学界では、ここが忠清北道鎭川郡(チュンチョンブクド・ジンチョングン)にある大母(テモ)山城や、世宗市芙江里(セジョンシ・ブガンリ)にあるナムソンゴル山城など、従来の高句麗山城と連携して、高句麗の漢江南側地域への領域拡大や南進経路の追跡において中心資料になるものとみている。また、異例にも木柵が割合原形をとどめているので、古代城郭構造の解明に役立つものと期待される。

発掘調査の結果、木柵を始め、三足器や高杯、蒸し器など、漢城百済時代の遺物が見つかった。蓋や取っ手のついた壺(把手部壺)、首の短い壺、どんぶり鉢など、高句麗の土器やカップの形をした伽倻の土器も出土された。



김상운 キム・サンウン記者 기자sukim@donga.com