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クリントン氏は本当のファン? 有権者の心をつかむ演技?

クリントン氏は本当のファン? 有権者の心をつかむ演技?

Posted October. 26, 2016 08:29,   

Updated October. 26, 2016 08:33

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投票者の心をつかむための演技だろうか、生涯を捧げたファン心理だろうか。

米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏を撮った1枚の写真が野球ファンの間で話題だ。写真の中のクリントン氏は飛行機の中でスマートフォンを見て驚いている。クリントン氏の広報担当ニック・メリルは、「シカゴ・カブスのワールドシリーズ進出を見て、仕事を終える様子」と書き、写真をツイッターに載せた。

クリントン氏は、カブスが最後にワールドシリーズに進出して2年が経った1947年にシカゴ郊外で生まれた。同い年の子供たちがそうであったように、カブスの試合を見て育ったクリントン氏は、「しばしば私の忍耐心を試したが、それでもカブスが好きだった」と言ってきた。クリントン氏は回顧録でも、「当時、私の町でライバルのシカゴ・ホワイトソックスを応援することはほとんど神聖冒涜の犯罪だった」とカブスへの愛情を表現した。

しかし、クリントン氏はニューヨーク上院選挙運動を行った2000年、ニューヨーク・ヤンキースの帽子をかぶって遊説した。当時、クリントン氏は、「子供の頃カブスとヤンキースを一緒に応援した。アメリカンリーグで応援するチームが一つ必要だったためだ」と説明した。

選挙キャンペーンは常にポストシーズンと時期が重なり、野球は選挙運動の重要な素材になった。2008年、フィラデルフィア・フィリーズとタンパベイ・レイズが対決したワールドシリーズで、当時、民主党オバマ候補は「(応援していたチームである)ホワイトソックスがプレーオフ進出に失敗し、フィラデルフィアを応援にきた」とフィラデルフィア・フィリーズの応援席に座って試合を観戦した。しかし、10日も経たずにフロリダの遊説先で「モヒカン(当時タンパベイ・レイズの過激ファンの間で流行)にするか悩んでいる」とジョークを言った。ライバルだった共和党候補ジョン・マケイン氏は、「フィラデルフィアでキャンペーンをすればフィラデルフィア・フィリーズを、タンパベイでキャンペーンをすればタンパベイ・レイズを応援する」と批判した。

 

クリントン氏がヤンキースのファンなのか、カブスのファンなのかはクリントン氏のみぞ知る。しかし確実なことは、クリントン氏がクリーブランドの票を失いつつあるということだ。



임보미기자 イム・ビミ記者 bom@donga.com