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ミシェル夫人の人気、クリントン氏やトランプ氏を凌駕

ミシェル夫人の人気、クリントン氏やトランプ氏を凌駕

Posted October. 24, 2016 07:19,   

Updated October. 24, 2016 07:36

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「クリントン氏のライバルは、女性をただ喜びと娯楽のための物のように蔑視し侮辱している」

米国のオバマ大統領のミシェル夫人(52)は20日、アリゾナ州フェニックスで行われた大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏(69)の応援遊説でこのように話した。英BBCは22日、「ミシェル氏が受けた熱意と人気はクリントン氏を凌駕した。彼女が大統領になるべきという声が聞かれるほどだった」と報じた。

海外メディアは、大統領選の「勝者」の1人にミシェル氏を挙げる。2人の大統領候補が暴言と人身攻撃を続けて好感を失っているなか、ミシェル氏は誠実な話しぶりで大衆の心を動かしている。

うわべを飾り、堅いと言われるクリントン氏と違って、ミシェル氏は大統領夫人でありながら平凡な女性の資格で発言すると評されている。13日、ニューハンプシャー州でのクリントン氏の応援遊説では、共和党候補ドナルド・トランプ氏の女性蔑視発言について、「自分でも予想できなかったほど心底衝撃を受けた」と震える声で怒りを吐露した。ミシェル氏は昨年、米紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、「若い頃は大衆の前に出ることを嫌ったが、今は沈黙を破ることがどれほど重要かを知った。娘たちにも『声を出す権利がある時はその権利を行使しなければならない』と話す」と語った。

夫を凌ぐ高いレベルの話術も話題だ。7月末の民主党全国大会でのミシェル氏の演説は、今回の大統領選で5本の指に挙げられる名演説だった。「向こうが低く出るなら、こちらは高く(When they go low, we go high)」という発言は、クリントン氏がテレビ討論会で引用したほどだ。BBCは、ミシェル氏が政治家ではないため、政治的な利害関係なくありのままの心を表現できると報じた。

歌手のレディー・ガガは、「あなたの演説を聴いて涙が流れた。あなたは真のロールモデルでありリーダーだ」と語った。映画監督マイケル・ムーアは、「ミシェル氏の演説は今回の選挙のベスト」と絶賛した。NBCニュースと米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが10~13日に有権者1000人を対象に調査した結果、ミシェル氏を肯定的に見るという回答は59%で否定的に見る(25%)の2倍を上回った。

オバマ大統領夫妻の党派を越えた包容と統合のリーダーシップも人々の心を和ませる。ミシェル氏は、スミソニアン国立黒人博物館の開館式で、ブッシュ前大統領(共和党)と抱擁して友情を示し、この様子を撮った写真がネットで拡散し、話題を集めた。7月にテキサス州で開かれたダラス警官襲撃事件の犠牲者追悼式では、2人が手を取り合って「米国は分裂していない」と訴えた。



조은아 チョ・ウンア記者 기자achim@donga.com