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忌避されるトランプ・ブランド

Posted October. 20, 2016 07:23,   

Updated October. 20, 2016 07:35

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米ペンシルバニア州に住む元医師のモリー・ゴールドさん(69)は毎年、ゴルフ友達11人とフロリダ州のトランプ・リゾートに行く。しかし、今年は例年のゴルフ旅行を取り消した。米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の女性、移民、マイノリティに対する蔑視発言のためだ。ゴールドさんは、「あのような発言は非倫理的」と批判した。プラカードを持って政治デモをしたことのないゴールドさんにとって「トランプ・ブランド拒否」は静かな政治行為だ。

イリノイ州に住む平凡な主婦のマーガレット・ライアダンさん(60)も同じ理由でシカゴの中心街にある「トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー」のレストランに行かないことを決めた。友人にここでの夕食を招待されたが、「(トランプ・ホテルの)敷居をまたぐのは『トランプ氏が良い』と言うようなもの。私はそうしたくない」と言って、レストランを変えるよう頼んだ。

民主党候補のヒラリー・クリントン氏を支持する米紙ニューヨーク・タイムズは18日、このような例を報じ、「トランプ氏に反対する新しいデモ隊は、トランプ・ブランドを拒否する静かな顧客」と伝えた。同紙によると、トランプ不買運動は、トランプ・ゴルフ場やリゾート、ホテルやレストランの予約のキャンセルだけでなく、トランプ・ブランドのネクタイやシャツ、ワインなどの不買まで広範囲に進んでいる。

一部の中小企業の社長は、「トランプ・ホテルやレストランで使った金は会社の経費で処理しない」とし、一種の「反トランプ社規」を作った。あるオンライン旅行会社の場合、今年上半期にこのサイトでのトランプ・ホテルの予約件数が昨年同期より58%も減少した。同紙は、「これは平凡な消費者の独立的な抗議運動」とし、「トランプ氏はトランプ・ブランドを売って蓄積した財産のおかげで大統領選に出馬したので、トランプ氏を阻止するのもトランプ・ブランドの不買から始まらなければならないと考えられている」と解釈した。



뉴욕=부형권특파원 ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 bookum90@donga.com