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コロンビア内戦が終結、和平合意に署名

Posted September. 28, 2016 08:52,   

Updated September. 28, 2016 09:07

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コロンビア政府と左翼ゲリラが半世紀以上続いた内戦の終結を公式に宣言した。

27日、AP通信などによると、コロンビア北部カルタヘナで、サントス大統領と同国最大の左翼ゲリラコロンビア革命軍(FARC)のロンドニョ最高司令官が、52年間続いた内戦を終える和平合意文書に署名した。両者は、内戦で使われた弾丸の弾皮を溶かして作ったペンで署名した。ペンの柄にはスペイン語で「弾丸は私たちの過去を記録した。教育は私たちの未来だ」という言葉が刻まれた。

297枚の和平文書に署名したサントス大統領は、上着に数年間つけていた白い鳩のバッジをはずしてロンドニョ司令官に渡し、ロンドニョ司令官はバッジを胸につけて明るく笑った。そして、「私たちが戦争中に与えた苦痛に対してすべての被害者に心から謝罪する」と述べた。署名式典には潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、スペイン前王フアン・カルロス1世、米国のケリー国務長官など2500人余りが参加した。

コロンビア政府は来月2日の和平合意に対する国民投票を実施する。ここで可決されれば、和平合意が公式に発効される。コロンビア最大の週刊誌「ラ・セマナ」が実施したアンケート調査では、和平合意支持が72%にのぼった。

FARCは180日内に武装解除を終え、政党として再スタートする予定だ。ロンドニョ司令官は引き続きFARCを率いるものとみえる。国際社会は和平に合意したコロンビアに経済的支援を約束した。米国は、和平合意の履行に向けて3億9000万ドル(約4329億ウォン)の支援を明らかにした。

コロンビア民族解放軍(ELN)やペルー、パラグアイなどにまだ少数のゲリラ組織が残っているが、FARCの武装解除により、1959年のキューバ共産革命で刺激されたチェ・ゲバラ式ゲリラ抗戦は事実上、終わった。ゴンサロ・サンチェス国立歴史追悼研究所長は、英紙ガーディアンに「武装闘争と武装ユートピアはFARCとともに幕を下ろした」と語った。

キューバ革命に成功したチェ・ゲバラは1967年にボリビアで処刑され、その後、キューバと旧ソ連が革命輸出に消極的になり、中南米の革命熱気は沈静化した。

1964年に農民蜂起で始まったFARCは、冷戦後、長い歳月を耐えたが、ウリベ前大統領の在任時に米軍主導の攻撃でメンバーが大幅に減り、密林や山岳地帯に隠れた。FARCは2012年11月にコロンビア政府と和平交渉を開始し、今年6月に停戦合意を結んだ。

 



이유종기자 イ・ユジョン記者 pen@donga.com