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20数年かけて自腹で発掘した新生代哺乳動物の化石1300点余り、在日学者が祖国に寄贈

20数年かけて自腹で発掘した新生代哺乳動物の化石1300点余り、在日学者が祖国に寄贈

Posted September. 28, 2016 08:52,   

Updated September. 28, 2016 09:08

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「来年は70歳になります。死ぬ前にこれまで発掘してきた成果をもって、私の祖国に貢献したいと思いました」

一人の個人が、自ら発掘団を作って、20数年間シベリアを歩き回りながら発掘してきた毛長マンモスなど、新生代哺乳動物の化石標本1300点余りを国内に寄贈して話題となっている。世界的にも貴重な標本と言われている毛長マンモスの肌の組織や毛も含まれており、注目を集めている。寄贈者は、日本長野県古生物学博物館のパク・ヒウォン館長(69)で、在日韓国人3世だ。パク氏が昨年6月、シベリア凍土層から発掘した毛長マンモスや洞窟熊、剣歯虎流などの化石標本を寄贈したことが、文化財庁国立文化財研究所によって、27日公開された。

「小さい時からとりわけ象が好きでした。小説など、象に関するものは全てですね。1994年ごろ、テレビでマンモスのお墓に関するドキュメンタリーを見て、マンモスがいたと言われているシベリアに、探しに行くことを決心しましたね」

当時は、日本からシベリアに向かう飛行機便もなかった。自費で飛行機を借りて、職員を連れて行き先に向かった。現地では、軍事保安地域と指定されているので、駐屯していた軍司令官から許可を得なければならなかった。「司令官の心を開くために、普段は全く口にしなかったウォッカを3日間飲んだこともあった」という氏は、「結局、司令官からの許可を得て、ヘリまで借りた」と笑った。一日13時間の重労働、運搬装備を持ち込むことができず、人手で直接重たい標本を運ぶ作業もいとわなかった。

「ほかの願いなんかありません。これから成人する大韓民国の子供たちが、マンモスを見て大きな夢を育てていければと思います」



김배중기자 キム・ベジュン記者 wanted@donga.com