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ニューヨーク・タイムズ紙「トランプ氏、子供のロールモデルになれるか」

ニューヨーク・タイムズ紙「トランプ氏、子供のロールモデルになれるか」

Posted September. 27, 2016 08:55,   

Updated September. 27, 2016 09:02

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24日、社説を通じて米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏を公式に支持した米紙ニューヨーク・タイムズは、翌日の25日「なぜドナルド・トランプ氏が大統領になってはならないのか」と題する社説を通じて、トランプ氏の4つのイメージを一つひとつ批判した。

▲金儲けの魔術師=トランプ氏は数回破産経験があり、税金納付の資料を公開できないほど不透明な経営をしてきた。ロシアでの疑わしい投資は、大統領になった時「利害関係の衝突」を起こす恐れがある。さらに自分の慈善財団の拠出金から25万8000ドル(約2億8380億ウォン)を使用した。

▲歯に衣着せぬ毒舌家=「イスラム国」(IS)を撃退する方法があると言いながら具体的な内容を公開しない。110万人にのぼる不法移民の追放公約についてもはっきりしない。NBCニュースによると、トランプ氏は20の分野で117回も発言を変えた。

▲交渉の達人=交渉で米国の債務を減らすというが、莫大な負債を抱える不動産業界でなら通じる交渉方式が政府の信頼と安定性を優先視する国際金融市場で受け入れられるはずがない。中国と同盟国に対する暴言で信頼を失い、パウエル元国務長官から「国際的なのけ者」と言われている。

▲変化の動力=疑問の余地はない。ただ、その方向性が問題だ。貿易戦争を触発して景気低迷を呼び、富裕層のための減税で財政を悪化させるだろう。数百万人が加入する健康保険制度を廃止し、地球温暖化を防ぐためのパリ協定を廃棄し、水攻めの拷問を許可し、日本の核武装を放棄するだろう。

同紙は、「トランプ氏に魅了された有権者は立ち止まってトランプ氏が誇る資質が何か考えてほしい」とし、「大統領は私たちの子供のロールモデルだ。これが私たちの子供に見せる手本なのか」と社説を結んだ。



권재현기자 クォン・ジェヒョン記者 confetti@donga.com