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「ゴルフ界のキング」アーノルド・パーマー氏が死去 享年87歳

「ゴルフ界のキング」アーノルド・パーマー氏が死去 享年87歳

Posted September. 27, 2016 08:54,   

Updated September. 27, 2016 09:03

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ゴルフ界の「キング」をグリーンで見ることはできなくなった。アーノルド・パーマー氏(米国)が26日、心臓疾患で死去した。87歳だった。

「キング」と称されたパーマー氏は、ジャック・ニクラス(米国)、ゲーリー・フラーヤー(南アフリカ)とともに時代を風靡した伝説のゴルファーだった。1955年にプロ入りしたパーマー氏は米プロゴルフ(PGA)ツアーでの62勝を含めプロ通算95勝を挙げ、1974年には世界ゴルフ殿堂入りを果たした。

メジャー戦7勝のうちマスターズだけで4度優勝するほどマスターズに強かったことから、大会場所の名を取って「オーガスタの男」とも呼ばれた。1955年から2004年までマスターズだけで50回参戦したパーマー氏は2007年大会から試打を行ったが、今年は肩の負傷で参加できなかった。

攻撃的なプレーを好んだパーマー氏は、ゴルフの大衆化に決定的な役割を果たした。PGAツアーの通算勝利数では5位だったが、大衆の人気度では右に出るプレイヤーがいなかった。パーマー氏が出場する大会は、「アーニーの軍隊」(Arnie's Army)と呼ばれる熱狂的なファンが集まった。米国のゴルフ専門誌「ゴルフウィーク」のコラムニストは、歌手エルビス・プレスリーと比較した。

PGAツアーで年間獲得賞金が100万ドルに達した最初のプレイヤーでもあったパーマー氏は、スポーツ・ビジネス界でも先駆け的な存在だった。自身の名を取ったゴルフ用品や衣類ブランドを運営し、スポーツマーケティングの種をまいたパーマー氏は、後進育成のためのゴルフ大会を運営し、女性と子供向けのメディカルセンターも設立した。

米ゴルフ協会(USGA)は同日、「ゴルフの偉大な広報大使だったパーマー氏の死に深い哀悼の意を表す」とコメントした。タイガー・ウッズは自身のソーシャルメディア(SNS)に、「あなたのいないゴルフは想像し難い。あなたが示してくれた友情やアドバイス、笑いに感謝の気持ちを伝えたい」とパーマー氏の死を悼んだ。