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[オピニオン]解任建議案の万華鏡

Posted September. 26, 2016 08:19,   

Updated September. 26, 2016 08:34

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任哲鎬(イム・チョルホ)農林部長官は第3代国会の時、「無能長官」のレッテルをはられた。1955年、就任5ヵ月でコメの価格が67%も上昇し、代替だった小麦粉の価格まで2倍に暴騰した。国会がコメの配給制を要求したが、公売制にこだわり、公売すればコメの価格がどうなるか尋ねると、「コメの価格が上がるか下がるかは神のみぞ知る」という情けない返答でひんしゅくを買った。自由党の組織部長まで務めた任氏は、就任半年で不信任案が可決された。

◆検事出身の権五柄(クォン・オビョン)文教部長官は第16、18代文教部長官を務め、その間には法務部長官を務めた。私立大学休業令、韓日会談反対教授と学生の追放・懲戒、国民教育憲章の強行などが続いた。在任期間、文教行政は混乱した。1969年の臨時国会の時、ある議員に「発言を取り消せ」と言い、与野党の議員が立ち上がると、「そういう話は速記録にない、速記録を見ろ」とぞんざいに言い、解任案が可決された。与党の共和党所属40人余りが反乱票を投じた。3選改憲で長期執権を狙った朴正熙(パク・チョンヒ)大統領を牽制しようとする党内の対立のためだった。

◆2年後、呉致成(オ・チソン)内務部長官解任建議案が出された。実尾島(シルミド)事件などで治安空白を生んだという理由だ。与党は誰も同調してはならないという朴大統領の命令に反し、3選改憲の先頭に立った共和党の「4人体制」(金成坤、白南檍、吉在號、金振晩)が「10・2抗命」を起こした。中央情報部が出動し、金成坤(キム・ソンゴン)は鼻ひげまで抜かれ、20人余りの抗命議員も連行され、ひどい目に遭った。

◆2001年の林東源(イム・ドンウォン)統一部長官と2003年の金斗官(キム・ドゥグァン)行政自治部長官の解任建議案処理は、「与小野大」の野党であるハンナラ党が強行した。林長官は、平壌(ピョンヤン)8・15民族統一大祝典に出席した一部の人々の親北の形態が、金長官は韓国大学総学生会連合の米軍装甲車占拠デモが理由だった。24日、金在水(キム・ジェス)農林畜産食品部長官の解任建議案通過は、野党が政権与党に約10年ぶりに報復をしたようなものだ。与党セヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表が5日の代表演説で過去の横暴を謝罪したが。

異鎮(イ・ジン)論説委員leej@donga.com