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ジャズの旋律と共に深まる秋の夜

Posted September. 26, 2016 08:19,   

Updated September. 26, 2016 08:35

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いかなる音楽であれ、ライブでは真価が出るはずだ。ジャズは、その極端の例と言える。力強い管楽やドラム、ベース、ピアノがうごめきながら、時間の座標軸上に熱い音を息のように吐きだす光景を見れば、ホラー映画をほうふつさせる。

今年で13回目を迎えたアジア最大ジャズフェスティバル「ジャラ島国際ジャズフェスティバル」が来月1日から3日まで、京畿道加平(キョンギド・カピョン)にあるジャラ島周辺で開幕する。南米のボブ・ディランと呼ばれているMPB(ブラジリアンポップ)の巨匠、カエターノ・ヴェローゾ(74)の初の来韓舞台がここで披露される。サンバからジャズ、ソウル、サイケデリック・ロックに至るまで、様々な材料を混ぜて、夢のようなメロディーを醸し出す。氏は芸術をもって独裁政権に立ち向かったこともある。

ジャズ、ワールドミュージック、ニューエイ、ジアバンギャルドを行き来しながら45年間、独自の立地を築いてきた米バンド「オレゴン」の舞台も注目するに値する。ECMレコードで複数のアルバムをリリースした「ギターの巨匠」ラルフ・タウナー(76)と、「管楽器の道人」ポール・マッキャンドレス(69)がメンバーとなっている。

フランスのドラマー「マヌ・カチェ」(58)は、スティング、坂本龍一、ピーター・ガブリエル、ジェフ・ベック、アル・ディ・メオラのリズム演奏を担当し、優れた技や感覚を備えているので、ジャズ演奏においても特別な個性を見せる。周りががらんとしているので、日が暮れると冬のように気温が下がる。ジャズは熱いが、パディングジャケットは欠かせない。お問い合わせは031-581-2814まで。

来月15日、LGアートセンターの舞台は、二人だけが噴き出す熱気で包まれる見通しだ。現在、40代演奏者らの中では最も熱い行動を示してきたピアニストのブラッド・メルド―(46)とサクソフォニストのジョシュア・レッドマン(47)が最近、初めてデュオアルバムをリリースして韓国を訪れる。楽器数が減れば、その緊張感は倍増する。さざ波のようなピアノの上を流れる船のように、ひっそりと静まり返ったサクソフォンの演奏が、バラード「The Nearness of You」を奏でる瞬間は、2016年の秋に覚えておくべきシーンとなるだろう。お問い合わせは02-2005-0114まで。

来月7~9日、慶尚北道浦項市(キョンサンブクド・ポハンシ)にある七浦(チルポ)海水浴場にも、ジャズが宿る。10回目を迎えた七浦ジャズフェスティバルには、米ジャズ歌手「ディー・ディー・ブリッジウォーター 」(56)を始め、チョン・ヨンジュンやゴールデンスイングバンドなどが参加する。お問い合わせは054-262-5600まで。



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com