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[社説]北朝鮮核施設の先制攻撃の可能性を開いた米国と緊密に協力しなければ

[社説]北朝鮮核施設の先制攻撃の可能性を開いた米国と緊密に協力しなければ

Posted September. 24, 2016 08:31,   

Updated September. 24, 2016 09:00

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アーネスト米大統領報道官が22日、北朝鮮に対する先制攻撃論と関連し、「一般的に作戦案の一つであり、先制の軍事行動は事前に議論しない」と述べた。同報道官は定例会見で、「オバマ大統領が核とミサイル挑発を続ける北朝鮮を先に空爆する計画はあるか」という記者の質問に、「一般的に、北朝鮮を特定せずに話す」として、このように明らかにした。先制攻撃は予告なく断行されるという原則的な回答だとしても、ホワイトハウスの定例会見でそのような話が交わされたことは尋常でない。

北朝鮮の5回目の核実験を受け、米国でオバマ大統領の「戦略的忍耐」が失敗したという世論が高まっている中、北朝鮮に実質的な攻撃を加えるための強力な措置が行動に移されつつある。国務省は、北朝鮮体制を揺さぶる北朝鮮への情報流入の拡大など3事業に265万ドルを投じる計画だ。来月アラスカで開かれる多国籍軍事訓練「レッドフラッグ」で、米空軍は寧辺核施設を攻撃する訓練をする予定だ。韓国空軍のF15K戦闘機編隊が12日、在日米軍の空中給油機と公海上で夜間給油訓練を実施したのも、夜に北朝鮮の核とミサイル基地を攻撃する能力を点検するためだ。

米国は、韓国の核武装と戦術核再配備の主張には公式に反対を表明したが、北朝鮮への先制攻撃と金正恩(キム・ジョンウン)政権交代には可能性を開いている。マイケル・マレン前合同参謀議長も先制攻撃について、「多様なオプションの一つと考える」と話した。戦争が差し迫った状態で、先制攻撃であれ、脅威要因を事前に取り除く予防攻撃であれ、寧辺核施設とウラン濃縮施設を軍事的に無力化させることは米国の作戦に含まれたオプションの一つだ。そのカードを活用してこそ、金正恩労働党委員長が怖気づいて核放棄につながる可能性も生まれる。

1994年の1回目の核危機の時も、米国は寧辺に「外科手術」式攻撃を検討し、戦争を憂慮した金泳三(キム・ヨンサム)大統領の反対などで断念した。当時とは比較にならないほど深刻化した北朝鮮核問題を抜本的に解決するには、軍事的解決方法をダブー視する理由はない。北朝鮮は核でソウルを灰にし、米軍基地があるグアムも地球上からなくすと警告した。アジア太平洋地域に展開した米軍が北朝鮮の核の脅威にさらされたまま米国が座視するわけがない。北朝鮮の核施設に対する軍事的対応が避けられないなら韓米が緊密に協力しなければならない。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com