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食べ残りは1時間内に冷蔵庫に保管を

Posted September. 14, 2016 11:38,   

Updated September. 14, 2016 11:45

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お墓参りやピクニックなどで屋外活動が頻繁な秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)は、ツツガムシ病やレプトスピラ症、流行性出血熱のいわば「秋の3大感染症」にかかりやすい時期ともいえる。依然、日中の最高気温が30度に迫っているところが少なくなく、食中毒をめぐる緊張をほぐすわけにはいかない。


秋夕の食卓には、普段より一際多い食べ物が上がり、故郷で包んでもらった食べ物を、長期間食べることもあるだけに、食品衛生に格別に注意しなければならない。食中毒予防のためには、何よりも新鮮な食材を使い、食べ物は十分に火を通し、調理後はすぐに食べるのがよい。食べ残りは1時間以内に冷蔵庫に保管しなければならない。肉類や魚介類は常温で2時間が過ぎれば、細菌が急増するからだ。とはいえ、冷蔵庫を過信してはならない。食中毒菌は冷凍室でも死滅せず、増殖が止まるだけだからだ。一部の細菌は摂氏5度の冷蔵庫でも増殖するため、できるだけ早く食べるのがよい。


健康な成人は食中毒にかかっても、水分だけ十分に取れば治すことができる。しかし、免疫力の弱い成人や小児、高齢者は病院に行った方がいい。ソウル峨山(アサン)病院感染内科のチェ・サンホ教授は、「吐き気や下痢は、汚染された食べ物を体外に押し出すためのことなので、下痢止めを飲まずに、おのずと止まる時まで待たなければならない」と話した。


墓参りや野原、山にピクニックに行く時に注意しなければならないツツガムシ病はダニの幼虫、流行性出血熱は主にネズミの排せつ物、レプトスピラ症は野獣の排せつ物を通じて感染される。3つ共に高熱や頭痛など、風邪に似た症状が出るが、治療をせずそのまま放置すれば、命を落としかねない。今年は猛暑でツツガムシ病を引き起こすダニが大幅に繁殖しただけに、なおさら気をつけなければならない。


まず、屋外活動時は昆虫よけをスプレーし、長袖や長ズボンを履き、体の露出を最小限にとどめるのがよい。手袋や長靴などの保護装備を着用するのもよい。ゴザのない状態で草地で横になったり、座ったりするのは避けなければならない。帰宅後はシャワーを浴び、着ていた服はすぐに洗濯するのがよい。


ソウル大学病院家庭医学科のパク・ミンソン教授は、「早期に治療しなければ死亡に至ることもあるだけに、屋外活動後、風邪に似た症状が現れれば、直ちに病院に行ってみてもらわなければならない」と強調した。



김호경기자 キム・ホギョン記者 kimhk@donga.com