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米国の「核の傘」戦略爆撃機、韓半島出撃準備

米国の「核の傘」戦略爆撃機、韓半島出撃準備

Posted September. 12, 2016 08:31,   

Updated September. 12, 2016 09:08

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米国が、北朝鮮の5回目の核実験に対する措置として、近く西太平洋のグアムのアンダーソン基地に配備された戦略爆撃機を韓国に出撃させるという。北朝鮮の核挑発に対する強力な警告であり、韓国に対する「核の傘」など米国の拡大抑止を再確認する契機になるとみえる。

今年1月6日に北朝鮮が4回目の核実験をした4日後にも、米国はB-52戦略爆撃機を韓半島上空に出撃させ、北朝鮮に対する武力示威を行った。

軍関係者は11日、「グアム基地に配備された戦略爆撃機を早い時期に韓国に展開することを米軍当局と協議中だ」と明らかにした。出撃命令が下されれば、4、5時間内に韓国に飛んできて飛行訓練をすると、同関係者は伝えた。現在、グアム基地にはB-52戦略爆撃機とB-1B(ランサー)超音速爆撃機、B-2(スピリット)ステルス爆撃機が配備されている。多量の核兵器を搭載するこれらの爆撃機は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、戦略原子力潜水艦(SSBN)と共に米国の3大核戦力に挙げられる。

別の関係者は、「先月初め10年ぶりにグアム基地に前進配備されたB-1B爆撃機をはじめ2機種以上の戦略爆撃機を韓国に派遣し、北朝鮮の指揮部と核・ミサイル基地を攻撃する訓練も検討中だ」と話した。最近、朴槿恵(パク・クンへ)大統領と米国のオバマ大統領がラオスのヴィエンチャンで韓米首脳会談を行った後、核実験の知らせに接し、あらゆる手段を動員して北朝鮮の核挑発を阻止すると言及したことを裏づける高強度の『核爆撃機武力示威』が行われるということだ。米国はこれまで、B-52やB-2など1機種の戦略爆撃機を韓半島上空に送る方法で北朝鮮への警告をしてきた。

これに先立ち先月、B-52とB-2、B-1の戦略核爆撃機「三銃士」は、太平洋司令部の管轄地域で初めて合同飛行任務を行った。

さらに来月10~15日、西海(ソヘ、黄海)と済州島(チェジュド)付近の南海(ナムへ)上で行われる韓米合同海上訓練に米第7艦隊所属の航空母艦「ロナルド・レーガン」が参加するという。この空母は、FA-18スーパーホーネット戦闘機とE-2C早期警報機など80機余りの艦載機を搭載し、「水上に浮かぶ軍事基地」と呼ばれる。また、数隻のイージス駆逐艦と原子力潜水艦を率い、全体の戦闘力がある程度の国家の海・空軍力に匹敵する。軍関係者は、「ロナルド・レーガンは韓国海軍と、有事の際に北朝鮮指揮部と核・ミサイル基地を攻撃する訓練を実施する計画だ」と明らかにした。



윤상호군사전문기자 ユン・サンホ軍事専門記者 ysh1005@donga.com