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タラップを用意しない中国、随行員ドアから降りたオバマ氏

タラップを用意しない中国、随行員ドアから降りたオバマ氏

Posted September. 05, 2016 08:32,   

Updated September. 05, 2016 08:37

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3日、米中首脳会談が開かれる前、高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備などをめぐって両国間の微妙な神経戦がうかがえることが起こった。

同日午後3時頃、中国の杭州国際空港。米国のオバマ大統領を乗せたエアフォースワンが滑走路に着陸したが、タラップがなかった。海外の首脳が空港に到着すれば、主催国がタラップを用意するのが慣例だが、中国が「外交欠礼」を犯したのだ。オバマ大統領は通常利用する専用機の前方のドアではなく、随行員が利用する飛行機の中央のドアから降りなければならなかった。タラップの代わりにエアフォースワンに備え付けられた階段を利用した。

滑走路でオバマ大統領の到着の様子を捉えようとした米国の記者たちが飛行機の中央のドアに駆け寄ると、中国の警護関係者が大声で接近を制止した。ホワイトハウスの職員が「我々の大統領であり我々の飛行機だ」と抗議すると、中国側は「ここは我々の国だ。我々の空港だ」と言い返し、空港での歓迎行事の取材を禁じた。さらに側近として習近平国家主席との首脳会談に同席したライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が飛行機の中央ドアに接近するのも制止した。ライス補佐官は驚いた表情で記者たちに「予想できないことが起こった」と不快感を示した。

米中間の神経戦は首脳会談場でも続いた。ホワイトハウス儀典チームとシークレットサービスの職員は、オバマ大統領より会談場に先に到着したが、しばらく中に入れなかった。中国側は、「米国の記者は10人を超えてはならない」とし、米国側は「ホワイトハウスの記者が首脳会談の内容を取材して他の者にプールしなければならない」とし10人以上の入室を求めて対抗した。オバマ大統領が到着する20分前までもめ、双方の関係者たちは取っ組み合いのけんか寸前の険悪なムードだった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、ホワイトハウスがオバマ大統領と習主席の会談後、共同記者会見を提案したが、中国側が拒否したと報じた。

一方、中国外交部は20カ国・地域(G20)首脳会議に参加した首脳夫人にシルクの製品を贈る計画だと、中国国営グローバル・タイムズが4日、報じた。贈り物にはスカーフやハンドバッグなどが含まれ、高級なシタン(紫檀)の箱に入れられる。杭州は中国で有名なシルクの生産地だ。シルクの贈り物は習主席が推進する「一帯一路」(陸上と海上シルクロード)とも関係があると見られている。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com