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ギアS3、より時計らしくなったウェアラブル

ギアS3、より時計らしくなったウェアラブル

Posted September. 01, 2016 07:45,   

Updated September. 01, 2016 08:37

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三星(サムスン)電子が、アナログ時計に近い形のスマートウォッチの新製品を発売した。スマートウォッチ市場の拡大があまり進んでいない現状の中、より抵抗感の少ないデザインで、大衆化に乗り出すという戦略だ。

グローバル市場調査会社「IDC」によると、今年第2四半期(4〜6月)のスマートウォッチ市場規模は計350万台と、昨年同期より30%以上も減っている。三星電子が先に口火を切った中、アップルも来月初頭、より「時計らしい」アップルウォッチの新製品を出すものとみられ、デザインの競争力が市場の勢力図にどんな影響を及ぼすのか注目を集めている。

●最も時計らしいウェアラブル

三星電子は、自社のモバイル決済サービス「三星ペイ」を搭載したスマートウォッチの新製品「三星ギアS3」を、31日(現地時間)、ドイツ・ベルリンのテンポドロームで公開した。

三星電子がギアS3を公開しながら最も強調したのは「時計らしさ」だ。三星電子は、当初ウェアラブル市場に挑戦した時は、「ウェアラブル機械だ」と主張した。しかし、思い通りにスマートウォッチ市場が大衆化されず、デザインの側面により力を入れている様子だ。

ギアS3は、前作のようにスマートウォッチと伝統的時計らしさを同時に具現化するために、二つのモデルを発売した。屋外活動を好む活動的消費者のための「フロンティア」モデルと、伝統的ブランド時計らしさを最大化した「クラシック」モデルだ。

フロンティアモデルには、従来のスマートウォッチの感性を溶け込ませている。ステンレスが与える素材特有の感性を生かして時計の本体を構成したが、手が触れる右側の楕円型ボタンの部分はポリウレタンで、時計バンドはシリコン素材をあしらった。一方、クラシックモデルは伝統的時計の感性を強化した。分単位に刻まれている時計の目盛りを、レーザーで精巧に刻んで固定させた。右側のボタンはステンレスで仕上げて、本体と一致させた。時計バンドは皮素材となっている。

時計らしさを示すための努力は、アンパック公開イベントのいたるところで明らかになった。ホログラム手法を活用したイベントで、観客の目を虜にした主人公は、ほかならぬ伝統時計関連専門家だった。ギアS3デザインに参加した時計デザイナーであるイヴァン・アルパ氏や、時計の画面や時計バンドのデザインをコラボした世界的アーティストであり産業デザイナーでもあるアリック・レヴィ氏、ラグジュアリー時計専門ブロガーであるアリエル・アダムス氏は、トークショーを通して、ギアS3が時計として持っている価値やデザインなどについて紹介した。アルパ氏は、スイスの名ブランド時計「ウブロ」の人気モデル「ビックバン」をデザインした。

●手首で決済完了

三星ペイの性能はより強化された。従来のギアS2は近距離無線通信(NFC)方式の決済のみの対応であったが、マグネティックセキュリティ伝送(MST)方式も同時に対応することにより、ユーザーの利便性を向上させた。これまで、国内売り場では、その大半がMST方式であり、ギアS2の三星ペイの活用度が低かったが、これからは従来の決済端末でも決済が可能になる。

ギアS3は、位置情報と関連して、別途の全地球測位システム(GPS)を搭載しているので、移動距離や心拍数、運動時間など、様々なフィットネス情報をすぐ確認することができる。自ら高度や気圧、速度を測定するので、正確な運動量測定も可能になる。

丸いホイールを回して電話に出られるようにするなど、ユーザー環境(UX)も改善した。従来の製品は画面に触ったり、押したりしてこそ受信が可能だったのに比べ、手袋をはめていたり、画面が見られない状況でも通話ができるようになった。



베를린=박성진 ベルリン=パク・ソンジン記者 기자psjin@donga.com