ドジャースは29日、柳賢振の「親友」に挙げられたヤシエル・プイグ外野手(26)をトレードウェーバー(トレードを目的とする保有権放棄)にかけ、チームから放出した。成績不振に加え突出行動が問題になった。26日にはA.J.エリス捕手(35)をフィラデルフィアにトレードした。エリスは、柳賢振がメジャーで登板した57試合のうち41試合でバッテリーを組んだ捕手だ。エリスは振るわない打率でチーム内の存在感が薄まる中でも柳賢振との相性を評価され、先月、柳賢振の復帰戦で捕手マスクを被った。
旧友たちとの別れは今に始まったことではない。ベンチで柳賢振と悪戯をする姿から一時国内ファンの間で「国民兄貴」と呼ばれたフラン・ウリーベ三塁手(37)は昨年、アトランタに移籍したが、今月初めにはクリーブランドからも放出された。2014シーズンのドジャースの主力だった選手の中で今もドジャースで先発メンバーで活躍しているのはエイドリアン・ゴンザレス一塁手(34)だけだ。ドジャースは昨シーズン、約3億ドルを使うなどここ数年間、メジャーリーグで最も大金を使いながらもワールドシリーズどころか、ナショナルリーグ優勝にも届いていない。このため、球団はもちろん、今シーズン就任したデーブ・ロバーツ監督も焦りが出るのは仕方ない。
問題は、ドジャースの活発な選手の入れ替えは、柳賢振にとって少なくない影響を与えそうだ。柳賢振が2013年にメジャーリーグに無事定着できた背景にはウリーベ、プイグのような同僚たちの活躍が力になった。手術後の復帰したものの、再び負傷で戦力から離脱しチーム内の存在感がいつにも増して薄くなった柳賢振にとっては、新しい捕手と息を合わせなければならない課題ができた。「シーズン中復帰」に挑戦状を突き付けた柳賢振の肩が一段と重くなった。
강홍구기자 カン・ホング記者 windup@donga.com