Go to contents

世界の武林の高段者たちが清州で「一本勝負」

世界の武林の高段者たちが清州で「一本勝負」

Posted August. 30, 2016 07:36,   

Updated August. 30, 2016 07:37

한국어
全世界の武林の高段者たちが忠清南道清州(チュンチョンナムド・チョンジュ)に集結し、各国の誇りをかけて、名勝負を繰り広げる。

その舞台は、「世界武芸の調和」をテーマに、来月2日から8日にかけて、清州大学・ソクウ文化体育館などの清州市周辺で行われる「2016清州世界武芸マスターシップ(2016martial-arts.kr)だ。忠清北道と清州市が共同開催するこの大会は、世界初の武芸分野の国際総合競技大会といえる。欧米圏中心のオリンピック種目に含まれなかった非欧米圏の武術武芸を集めて、「オリンピック」同様に行われる。

清州でこの大会が開かれるのは、忠清北道の李始鍾(イ・シジョン)知事のアイデアから始まった。李知事は1995年、民選忠州市(チュンジュシ)の市長だった時、「テッキョンの本場」である忠州をPRするために伝統テッキョン大会を開き、これを後で国内伝統武術祭に、また、世界伝統武術武芸祭(現在の忠州世界武術祭)に拡大・発展させてきた。これを再び発展させたのが、武芸マスターシップだ。

今回の初大会は、世界87か国から2260人の選手や役員が参加申請をするほど、世界各国の武芸人たちから熱い注目を集めている。アジアから34ヵ国、欧州から25か国、アフリカから18か国、中南米から7各国、北米から2か国、オセアニアから1か国など、洋の東西を問わず参加する。

競技種目は計17種目であり、準々決勝を皮切りに、計1424試合が行われる。剣道や騎射、ムエタイ、サンボ、武術、柔道、ブラジリアン柔術、クラッシュ、キックボクシング、テコンドー、テッキョン、合気道、ベルトレスリング、龍武道、統一武道の計15種目が正式種目となっている。また、演武と記録の2種目は特別種目として行われる。総金メダルは173個に上る。

正式種目の中には、柔道やテコンドー、合気道など、大衆に広く知られている種目もあるが、騎射やクラッシュ、ベルトレスリングなど、見慣れない種目も多い。

騎射とは、漢字の意味通りに、馬に乗って走りながら的に向かって矢を放つ武芸種目だ。また、クラッシュとは、上着をつかんで投げ飛ばすウズベキスタンの伝統相撲競技であり、ベルトレスリングは、選手が服を着てベルトをつけ、相手のベルトを引っ張ってマットの上に倒すことで勝敗を決める。演武とは一定の時間に各国の武芸技を実演するいわば武芸総合芸術であり、記録競技は、武芸の種類とは関係なく、受け身や蹴り、撃破能力を競うものだ。

大会期間中は、武芸大会のほか、世界武術総会や国際学術セミナーなども開かれる。忠清北道は、武芸マスターシップを主管する「世界武芸マスターシップ委員会(WMC)」も立ち上げる予定だ。忠清北道は、ソウル大学産学協力団の分析結果、この大会を通じて消費支出は349億ウォン、生産誘発は605億ウォン、雇用誘発は5億ウォンなどの経済波及効果があるだろうと説明した。

李知事は、「世界武芸マスターシップは、単なる武術大会ではなく、新しい世界文化遺産を創建する世界史的意味合いまで持っている」とし、「清州が世界武芸のハブの役割を果たすことができるよう、成功裏に行うためにベストを尽くしたい」と語った。



청주=장기우기자 清州=チャン・ギウ記者 straw825@donga.com