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李仁源副会長死亡でロッテグループに衝撃走る

李仁源副会長死亡でロッテグループに衝撃走る

Posted August. 27, 2016 07:07,   

Updated August. 27, 2016 09:00

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ロッテグループは、それこそ衝撃に陥っている。グループのナンバー2として、ロッテグループの基礎を築いてきた李仁源(イ・インウォン)グループ政策本部長(副会長)の死亡ニュースなど信じられないという反応だ。

26日、ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン)会長は、李副首相の死亡ニュースが世間に知られた直後である午前8時半ごろ、硬い表情でソウル中区乙支路(チュング・ウルジロ)1街にあるロッテグループの本社に出勤した。周りの役員たちには一言も言わず、沈痛な姿だった。ロッテグループの関係者は、「午前中、辛会長の目は充血していた」とし、「李副会長は辛会長が長兄のように頼っていた方だった。大変悲しんでいる」と伝えた。

ロッテグループの役員や従業員たちも、信じられないという反応だ。ロッテグループのとある職員は、「ロッテの成功神話を象徴する方がこのように亡くなるなんて、信じられない」と話した。一部の従業員たちは目頭を熱くした。ロッテグループの本社前は、辛会長に会うために待っている20人余りの取材陣でにぎわった。

李本部長の極端的行動について、財界ではロッテグループの3人の重要家臣同志の対立が影響を及ぼしたという見方が出ている。李本部長と黄珏圭(ファン・ガッキュ)グループ政策本部運営室長(社長)、蘇鎭世(ソ・ジンセ)グループ政策本部対外協力団長(社長)が出席した会議で大声が飛び交ったという声も聞こえている。財界のとある関係者は、「ロッテの内部からは、辛会長を保護するために、ソ・ミギョン母娘への違法贈与容疑について、李本部長が全ての責任を取るべきだという声が多かったという。これについて心理的圧迫や寂しさを感じていたようだ」とし、「主君のためにすべてのことを自分で背負っていくという意味ではないか」と話した。これと関連してロッテグループの関係者は、「李本部長はグループの柱のような存在であり、社長団全てが尊敬していた方だった」とし、「葛藤説など、そもそも話にならないことだ」と一蹴した。

経営権紛争や検察捜査ですでに八方ふさがりの状態に陥っているロッテは、ナンバー2の極端的選択で経営空白という未曽有の事態に見舞われている。辛会長が海外出張に行く時は、李本部長が事業を取り仕切るほど、ロッテ経営の求心点だったからだ。すでに盧柄容(ノ・ビョンヨン)ロッテ物産代表の拘束など、主力系列会社の最高経営者(CEO)たちも足止めされている。ロッテ関係者は、「ロッテの成長エンジンだった攻撃的買収合併(M&A)も、全て止まっている」と語った。



김현수기자 kimhs@donga.com · 권기범기자 キム・ヒョンス記者 クォン・ギボム記者 kaki@donga.com