北朝鮮は24日午前5時30分頃、咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)の沖合から東海(トンヘ、日本海)上にSLBM1発を発射したと、軍当局が明らかにした。新浦級潜水艦(2千トン)から発射したミサイルは、約500キロ飛翔して日本の防空識別圏内の海上に落ちた。軍は、北朝鮮が日本の防空識別圏の侵犯を最小化してSLBMの最大推進力をテストしたものと見ている。北朝鮮のSLBM発射は、4月23日と7月9日に続き今年に入って3度目。
発射されたSLBMは、北朝鮮が2015年1月に水中射出試験を始めて以降、最も遠く飛翔した。特に80度以上の高角で発射され、分離を経て最大400キロ以上の高度まで上昇し、音速の約10倍の速度で大気圏(50~100キロ高度)に再突入したとされる。正常角度で発射したなら1千キロ以上、固体燃料を満載して発射すれば2千キロまで飛翔が可能だと、軍は見ている。
軍当局は公式には、北朝鮮のSLBM技術が非常に進展したと判断し、分析中だと明らかにした。事実上、SLBMの開発に成功し、年内にも実戦配備が可能という結論を下したものと見られている。これまで軍当局は、北朝鮮のSLBM開発技術が不十分で、実戦配備まで3、4年かかると見通していた。
大統領府は、今回のSLBM発射を深刻にとらえ、同日午前7時30分に金寛鎮(キム・グァンジン)大統領国家安保室長を中心に緊急国家安全保障会議(NSC)を開いて対策を協議した。しかし、断固対応するという原則を再確認しただけで、適切な対策は講じることはできなかった。
今年に入って中距離弾道ミサイル「ムスダン」に続きSLBMまで開発に成功し、北朝鮮の核の脅威は「暴走機関車」のように疾走している。軍内外では、北朝鮮が核を搭載したSLBMを実戦配備することを既成事実とし、軍事的対応を抜本的に見直さなければならないという主張が力を得ている。
윤상호군사전문기자 ysh1005@donga.com · 손효주기자 ユン・サンホ軍事専門記者 hjson@donga.com