Go to contents

エチオピアのマラソン銀、リレサが圧政抗議ポーズでメダルはく奪の可能性

エチオピアのマラソン銀、リレサが圧政抗議ポーズでメダルはく奪の可能性

Posted August. 24, 2016 07:29,   

Updated August. 24, 2016 08:12

한국어
リオ五輪のマラソンで銀メダルを獲得したエチオピアのフェイサ・リレサ(26)がメダルをはく奪される可能性が高くなった。

リレサは21日、マラソンのゴールラインを通過しながら両手を交差させてXの字を作って見せた。その後の表彰式でも同じポーズを取った。リレサは、「エチオピア政府の暴力的な鎮圧に反対する意味」だとし、「エチオピア政府はオロミア州出身の人々を殺し、彼らに暴力的に行動した。私はオロミアの人々の平和的な抗議デモを支持する」と話した。

反政府傾向の強いオロミアはリレサの出身地で、エチオピア人口(約9600万人)の3分の1をほどが暮らしている。最近エチオピア政府は、オロミアで行われた抗議デモを鎮圧する過程で数百人を殺害したとされる。リレサは、また「抗議する人たちは、自らの権利と平和を願っているだけだ」とし、「私は、もう祖国には帰れなくなった。私はエチオピアに帰ったら殺されるか収監されるだろう」と話した。

問題は、国際オリンピック委員会(IOC)が五輪で政治、宗教、商業的なメッセージを伝える行為を禁止していることだ。1968年のメキシコシティ五輪の陸上男子200メートルで金メダルを取った米国の黒人選手、トミースミスと銅メダルのジョン・カルロスは、運動靴を履かないまま、黒い靴下だけで表彰台に立った。両選手は人種差別に抗議する意味で米国の国歌が流れる時、首に黒いスカーフを巻いてうつむいたまま、片手を高く突き上げた。当時IOCは、これを政治的行為を見做し、両選手のメダルをはく奪した。

2012年ロンドン五輪のサッカーで、韓国代表の朴鍾佑(パク・ジョンウ)も日本を破って銅メダルを獲得した後、「独島(トクト)は我が領土」と書いた布を広げ、銅メダル授与が保留され、IOCの調査を受けた。朴鍾佑は、幸いに警告だけを受けて銅メダルのはく奪は免れた。



이진구 イ・ジング記者 기자sys1201@donga.com