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テ・ヨンホ公使の韓国大使館駆け込み説、政府が「事実無根」と否定

テ・ヨンホ公使の韓国大使館駆け込み説、政府が「事実無根」と否定

Posted August. 20, 2016 07:47,   

Updated August. 20, 2016 07:50

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北朝鮮の高位外交官である、英国駐在北朝鮮大使館のテ・ヨンホ公使が第3国を経ずに監視の目を盗んで韓国に行った「脱北過程」が注目されている。政府当局者は19日、「共産国家である北朝鮮は大使館にも労働党組織である党組を作るが、テ公使は玄鶴峰(ヒョン・ハクポン)大使より当初、序列が高かったのだろう」と話した。力のある地位なので、脱出過程で監視の目を盗むことは容易でなかったとみえる。

英紙タイムズは18日(現地時間)、「今月初め、テ公使が夫人と子供を連れて韓国大使館に駆け込み、亡命を申請したとみえる」と報じた。しかし、外交当局者は「事実無根」と否定した。

駐英韓国大使館は、ロンドンのヴィクトリア駅付近の繁華街に位置し、人目に簡単にさらされる。また、英国は中国のように北朝鮮への強制送還の危険がなく、治外法権地帯である大使館にこだわる必要がない。大使館の建物に入る場合、「外交的庇護権」問題をめぐって不必要な紛争を招く恐れがあるため、むしろ隠れ家がいい。

テ公使のような高官の脱北は、外交官ではなく情報要員が担うのが原則という話もある。政府当局者は、「脱北問題の処理に慣れた情報要員を差し置いて一般の外交官が関与する必要はない」と強調した。第3国を経由せずに英国から韓国に直行する速戦即決が可能だった背景だ。



조숭호기자 チョ・スンホ記者 shcho@donga.com