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LGディスプレイ、POLEDに2兆ウォンを投資

LGディスプレイ、POLEDに2兆ウォンを投資

Posted July. 28, 2016 07:26,   

Updated July. 28, 2016 07:43

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LGディスプレイがフレキシブルスマートフォン時代の開幕に備えて、プラスチック有機発光ダイオード(POLED)の生産ラインに1兆9900億ウォンを追加投資する。

LGディスプレイはその前日に開かれた取締役会で、京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)事業所内のP9工場に、月1万5000枚規模の第6世代(1500x1850mm)POLEDの生産ラインの構築を決めたと、27日明らかにした。現在液晶表示装置(LCD)や大型有機発光ダイオード(OLED)を生産するP9工場に、2018年第3四半期(7〜9月)までに中小型POLED生産ラインを増設するという。

POLEDは、ガラス基板の代わりにプラスチックを使うため、円形など様々な2次元のデザインができる。畳む、伸ばす、丸める等の3次元デザインも可能だ。すでに主要メーカー各社がフレキシブル試作品を披露しているので、近いうちに早いテンポで大衆化が進むものとみられる。ディスプレイ専門市場調査会社「IHS」は、POLED市場は今年の5900万台から2020年は4億1600万台分へと成長するだろうと見込んでいる。

今回の投資背景について、LGディスプレイの韓相範(ハン・サンボム)副会長は、「OLEDへのパラダイムの転換は新しい挑戦であり、チャンスでもある」とし、「適時投資や投資効率性の最大化を通じて、浮上しているOLED市場で必ず先導的立場を確保していきたい」と説明した。韓副会長は最近行われた記者懇談会でも、「POLEDはモバイル市場のメガトレンドなので、追従していきたい」と語った経緯がある。

三星(サムスン)電子にPOLEDを納入してきた三星ディスプレイとは違い、LGディスプレイは、LG電子やアップルなど、主要顧客企業のニーズに合わせ、中小型パネルはLCDを主力に生産してきた。IHSによると、今年第1四半期(1〜3月)のOLEDパネル市場で、三星ディスプレイは97.7%のシェアで、事実上市場を独占している。LGディスプレイは0.9%で2位、台湾のAUOが0.7%で3位となっている。

しかし、アップルが遅くとも2018年に販売するアイフォーンの新製品に、LCDの代わりにOLEDを使うことを決めたことで、LGディスプレイも、これ以上投資を遅らせるわけにはいかない。これに先立って、LGディスプレイは昨年7月、慶尚北道亀尾市(キョンサンブクド・クミシ)の事業所にある第6世代POLED生産ライン(E5)に1兆500億ウォンを投資することにした。E5の年間生産規模も1万5000枚ほどであるので、LGディスプレイは2018年の下半期(7〜12月)になれば、年間3万枚規模のPOLED生産ラインを備えることになる。計10兆ウォンを投入して、現在建設工事が行われている坡州P10工場にも、超大型OLEDと共にモバイル用POLED生産ラインが建設されるという。

LGディスプレイの関係者は、「POLED市場は早いテンポで膨らむものとみられ、P10が完成されるまで待つのではなく、スペースに余裕のあるP9に先制的に生産ラインを作るべきだという趣旨だ」と説明した。

LGディスプレイは同日、第2四半期(4〜6月)に売上高5兆8551億ウォンに営業利益444億ウォンを上げたと公示した。2012年第2四半期を皮切りに、17期連続の黒字となる。売り上げは前期の5兆9892億ウォン比2%が減少したが、営業利益は12%が伸びた。



김지현기자 キム・ジヒョン記者 jhk85@donga.com