クリントン氏は26日(現地時間)、民主党の全国党大会の会場であるペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われた「ロールコール」(代議員公開投票)で予備選のライバルであるバーニー・サンダース上院議員を退けて全代議員の過半数(2383人以上)を無難に確保した。
サンダース氏は代議員投票が終わった後、「(検票など)残された投票手続きを中断し、クリントン氏を党候補に公式指名することを提案する」と呼びかけ、党の和合のための「承服の政治」を見せた。クリントン氏は、中継で会場のスクリーンに登場し、「ガラスの天井にこれまで最も大きなひびが入った」と強調した。前日、民主党全国委員会(DNC)の電子メール流出波紋が広がる状況の中、サンダース氏は、支持者の興奮を静めクリントン氏支持を宣言した。
しかし、大会後にあらわれたトランプ氏の「コンベンション効果」に電子メール波紋まで重なり、クリントン氏の大統領選勝利の確率が以前より下がったという分析が相次いでいる。CNBCが、エコノミストやファンドマネジャーなど経済専門家43人に実施して同日公開した世論調査によると、クリントン氏の大統領選勝利の可能性を予想した回答者は52%だった。先月の同じ調査の80%に比べて28ポイント下がった。一方、トランプ氏が当選する可能性は15%から26%に上がった。
オバマ大統領は同日、NBC放送のインタビューで、電子メール流出にロシアが介入したという疑惑について、「専門家たちが今回のハッキングの背後をロシアと見ている。ロシアは米政府のシステムだけでなく民間システムもハッキングする」と述べた。米紙ニューヨーク・タイムズは、「米情報当局はロシアの介入に強い確信を持っている」と伝えた。
필라델피아=이승헌 フィラデルフィア=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com