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[オピニオン]金文洙と鄭東泳

Posted July. 27, 2016 06:53,   

Updated July. 27, 2016 07:12

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政治家がゴルフをして雷に打たれて死んだ。顔を見ると笑顔。カメラのフラッシュを浴びると思ったためだという。政治家の風刺ユーモアだ。政治家が政治の夢をあきらめる時はいつか。「棺のふたに釘をさす時」だとか。政治部記者時代、落選経験のある議員に聞いた話。「選挙に落ちた時、実感がわかない。しかし選挙翌日から毎日のようにあった記者の電話がピタリとなくなった。もの寂しかった・・・」

◆2007年に与党大統領選候補だった鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏は531万票という過去最大票差で惨敗し、4ヵ月後にソウル銅雀(ドンジャク)乙から国会議員選挙に出馬した。しかし当選が保障された選挙区(蔚山東)を投げうった鄭夢準(チョン・モンジュン)氏に敗れた。鄭東泳氏は翌年4月、再補選前に離党し、選挙区の全州徳津(チョンジュ・トクチン)に戻って当選した。2012年の総選挙では、ソウル江南(カンナム)乙で落ちると、2015年4月の再補選前に再び離党し、冠岳(クァンアク)乙で出馬した。ここでも苦杯をなめた同氏は、野党「国民の党」に移り、4・13総選挙で全州で金バッチをつけた。

◆金文洙(キム・ムンス)前京畿道(キョンギド)知事が1996年の第15代総選挙で初めて当選した後、しばらくして食事を共にした。当時、金氏は私が着ていたTシャツの縫い方に関心を示した。ソウル大学経営学科2年の時の1971年、九老(クロ)工団ミシン工場に偽装就職した時を振り返った。金氏は社会運動の経歴に反して、李承晩(イ・スンマン)、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領を高く評価する。「保守のアイコン」になろうとしたが、元来の保守層からあまり多くの呼応を受けることはなかった。京畿道知事に再任し少なからぬ業績を出したが、これも評価が低い。

◆金氏が8・9セヌリ党全党大会での出馬を秤にかけている。保守の本場である大邱(テグ)で当選して「大きな夢」を果たそうとしたが、4ヵ月で党代表の座を狙うとは苦々しい。「大統領をあきらめても政権続投のために・・・」という説明も苦しい。しかも今回の全党大会には、2012年の党の大統領選候補予備選の時、現役議員では唯一自分を支持した金容兌(キム・ヨンテ)議員が出ている。政治家にとって政治とは麻薬のようなものなのか。

朴済均(パク・ジェギュン)論説委員phark@donga.com



박제균논설위원 パク・ジェギュン論説委員 phark@donga.com