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韓米、THAAD配備を公式宣言…中ロ反発、日本は歓迎

韓米、THAAD配備を公式宣言…中ロ反発、日本は歓迎

Posted July. 09, 2016 07:24,   

Updated July. 09, 2016 07:48

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韓国政府の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の決定に韓半島周辺の各国の反応は交錯している。中国とロシアは強く反発しているが、日本は拍手を送っている。北朝鮮は利害得失をめぐって必死にそろばんを弾く模様だ。

最も強く反発する国家は中国だ。中国外交部は8日、THAAD配備決定が発表されると、声明を通じて「断固反対する」と表明し、中国駐在の韓国と米国の大使を呼び出して抗議した。中国は、米国が北朝鮮の核を口実に中国を牽制する軍事システムの構築を露骨に行っていると考えている。亜洲(アジュ)大学中国政策研究所のキム・フンギュ所長は、「中国の憂慮は思ったよりも深刻だ」とし、「THAAD配備によってアジア地域での米国の戦略的優位が非常に高まると見ている」と分析した。中国は、米中間に紛争が起これば、THAADが在韓米軍を含むアジア太平洋地域の米軍基地を狙った中国の中・短距離ミサイルを阻止する手段になり得ると見ているのだ。

ロシアも、THAAD導入が自国の戦略的利益を直接的に傷つけるとし、中国と考えを共にしている。中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は先月、北京で開かれた首脳会談で、「米国が北朝鮮の核ミサイル計画を口実に北東アジア地域で新しいミサイル防衛(MD)拠点を構築することに反対する」という内容の声明を発表した。

一方、日本は中国とは正反対に賛成するムードだ。萩生田光一官房副長官は同日、「THAAD配備で米韓間の協力が進むことは地域の平和と安定に資するものであり、日本としても決定を支持している」と明らかにした。ソウル大学日本研究所の朴喆煕(パク・チョルヒ)所長は、「日本としては自国に対する防御壁を一層堅固にできるだけでなく、北朝鮮の核の脅威に対応する過程で日米同盟をより強固にできるため無条件賛成するほかない」と指摘した。

THAAD導入の決定的な原因を提供した北朝鮮の考えは少し複雑だ。表向きにはTHAAD配備に強く反発するだろうが、予想しなかった収穫を得る可能性もある。統一研究院の朴泂重(パク・ヒョンジュン)副院長は、「THAAD配備が韓米同盟を強化し、北朝鮮を圧迫する追加措置であるため北朝鮮にとって大きな脅威だ」と分析した。ただ、「短期的に見ると、米中葛藤が激しくなれば中国が北朝鮮を包摂するほかなく、また韓国内の賛否論議も大きくなるという点で、北朝鮮としては損害とも言えない」と指摘した。

チュ・ソンハ記者 北京=ク・ジャリョン特派員



주성하기자 zsh75@donga.com · 베이징=구자룡특파원 チュ・ソンハ記者 bonhong@donga.com