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THAAD防衛範囲からソウル除外を示唆、浮上する大邱配備説

THAAD防衛範囲からソウル除外を示唆、浮上する大邱配備説

Posted July. 01, 2016 07:39,   

Updated July. 01, 2016 08:31

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韓民求(ハン・ミング)国防部長官が、高高度防衛ミサイル(THAAD)の北朝鮮核・ミサイル迎撃範囲からソウルが除外され得るという趣旨の発言をし、注目される。韓長官は先月29日、国会国防委員会に出席し、THAAD配備地域に関する与野党議員の質問に答えて、「THAADがソウル防衛に役立つと話したことはない。韓半島の防衛に役立つと言った」と述べた。また、韓長官は、「(THAAD配備候補地に)特定地域を排除または含める段階ではない」と説明した。しかし、国防の首長が北朝鮮の核・ミサイル攻撃からソウル防衛が難しい地域にTHAADが配備される可能性があると明らかにしたことから、ソウルから離れた地域を念頭に置いているのではないかという観測が流れている。

軍の内外では、慶尚北道漆谷(キョンサンプクト・チルコク)地域(大邱)のTHAAD配備の可能性が提起されている。漆谷郡倭館邑(ウェグァンウプ)の米軍基地(キャンプ・キャロル)と付近の大邱米軍基地には、大量の戦時物資や戦闘装備が備蓄されている。また、漆谷地域にTHAADが配備されれば、京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)米軍基地と鶏龍台(ケリョンデ、第3軍本部)、米増援戦力が到着する釜山(プサン)港と金海(キムヘ)空港を防衛できる。釜山港内約22万5000平方メートル規模の米軍釜山貯蔵センター(BSC)には、米増援戦力が使う莫大な戦時用油類や食品、医療用品が保管されている。

軍関係者は30日、「米国は開戦初期、戦争物資の備蓄基地と増援戦力の要衝地の防衛をTHAADの核心用途と考えるだろう」と話した。

軍筋は、「詳しくは言及できないが、韓米がそれぞれ1、2ヵ所の配備候補地を提案し、協議している」と伝えた。

ソン・ヒョジュ記者



윤상호군사전문기자 ysh1005@donga.com · 손효주기자 ユン・サンホ軍事専門記者  hjson@donga.com