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与野党3党が「非常体制」に

Posted June. 30, 2016 08:27,   

Updated June. 30, 2016 09:10

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野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)、千正培(チョン・ジョンベ)共同代表が29日に共に辞任し、院内1、2、3党が皆「非常体制」で運営される初の事態が発生した。政界の内外からは、「非正常が正常な状態になった」という自嘲混じりの声も出ている。

与党セヌリ党は、金熙玉(キム・ヒオク)非常対策委員長、野党「共に民主党」は金鐘仁(キム・ジョンイン)非常対策委代表が、「非常体制」の党を率いている。両党いずれも全党大会で選出された金武星(キム・ムソン)、文在寅(ムン・ジェイン)前代表が任期を満たさずに辞任し、外部の要人を迎えて党を任せた。「国民の党」の非常対策委員長にも外部要人の名前が挙がっている。しかし、有力な大統領選候補がいる状況では、外部要人が様々な利害関係や派閥が絡み合った党をまとめる強力なリーダーシップを発揮できないという限界がある。「国民の党」の朴智元(パク・チウォン)院内代表は同日、ラジオのインタビューで、「安哲秀氏のいない『国民の党』は今現在考えることはできない」と述べた。

与野3党の現在の状況は、韓国の政党政治の脆弱性を露呈したという分析も出ている。東国(トングク)大学の朴明浩(パク・ミョンホ)教授(政治外交学)は、「政党政治の安定性と制度化という点で望ましくない」とし、「非常対策委体制が主に外部の力と大義名分でなされたという点で政党政治には不名誉なことだ」と指摘した。



송찬욱 ソン・チャンウク記者 기자song@donga.com