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KF-16改良事業、でたらめ業者選定で1千億ウォンを無駄に

KF-16改良事業、でたらめ業者選定で1千億ウォンを無駄に

Posted June. 17, 2016 07:19,   

Updated June. 17, 2016 07:36

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韓国空軍の主力戦闘機であるKF-16の性能改良事業で、防衛事業庁が勝手に業者を選定し、4年も遅延したうえ約1054億ウォン(9000万ドル)の予算を無駄にしたことが明らかになった。

16日、監査院の「KF-16性能改良事業推進実態」の監査結果によると、KF-16性能改良事業は、米政府が品質を保証する政府間契約である対外有償軍事援助(FMS)方式で業者を選定することを決めた。このため韓国政府は、軍産業者と個別に交渉できない状態だった。にもかかわらず防衛事業庁は12年7月、低い価格を提示した英国のBAEシステムを一方的に選定し、事業が遅延したうえ予算を無駄にする結果となった。業者選定で評価基準を変更するなど特恵があったことも明らかになった。

米政府は、BAEシステムが経験不足で総事業費と事業期間を満たすことは難しいとし、事業者をロッキードマーティンに変更するよう求めた。しかし、1年が経過しても米政府と最終価格交渉が終わらず、防衛事業庁は13年9月、1億8400万ドル(約2156億ウォン)の契約金を一次金として米政府に支払った。単に不用額を使うことが理由だった。防衛事業庁は同年11月、米政府と17億ドル(約1兆9924億ウォン)で合意したように防衛産業推進委員会に虚偽報告した。

しかし、米政府は最終交渉で、BAEシステムと事業を続けるなら、2次契約金として米国側に2兆8128億ウォン(約24億ドル)を支払うよう求めた。予算が超過したため、防衛事業庁は業者をBAEシステムからロッキードマーティンに変更しなければならなかった。業者が変わり、米国は24億ドルから19億ドルに費用を減額したが、事業着手の時期が11年から15年に4年遅れ、すでにBAEシステム側に支払った1054億ウォンは無駄になった。監査院は2人の業務担当者に解任など重い懲戒措置を通知した。



우경임기자 ウ・ギョンイム記者 woohaha@donga.com