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ディーゼル車の粒子状物質をプラズマで燃やす

ディーゼル車の粒子状物質をプラズマで燃やす

Posted June. 10, 2016 07:21,   

Updated June. 10, 2016 08:49

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ディーゼル車は、ばい煙低減装置(DPF)を利用して排気ガスに含まれた粒子状物質(煤煙)を燃やす。しかし、市内でゆっくり走る場合は、排気ガスの温度が十分高くなく、粒子状物質がきちんと燃焼されない。

韓国機械研究院・プラズマ研究室のソン・ヨンフン室長が率いる研究チームは、走行中だったり、空回り中にいつでもばい煙低減言装置の温度を上げられるプラズマ燃焼器を開発し、小型化に成功し、早ければ今年下半期中にも商用化する計画だと、9日明らかにした。

ばい煙低減装置は、ディーゼル車の排気管から出てくる粒子状物質の95%以上をフィルターで捕集後、燃やして除去する。しかし、低速運行中の場合、排気ガスの温度が300度以下に下がれば、燃えきっていない粒子状物質がそのまま排出されかねない。また、粒子状物質の原因となる窒素酸化物を減らせる窒素酸化物低減装置は、200度以下では正常に作動しない。

研究チームは、高温ガスであるプラズマを利用して、最大550度まで温度を高めることのできるプラズマ燃焼装置を開発した。大半の自動車が使う12Vの電圧で作動し、飲み物のカン・サイズなので、車に簡単に取り付けることができる。研究チームは最近、一般車両にこの装置をつけて、6万キロの道路走行試験を終えた。

ソン室長は、「下半期に環境部の認証を終えれば、すぐに商用化できるだろう」と言い、「世界的に環境規制が厳しくなっているだけに、ディーゼル車や船舶、建設装備などに幅広く適用できるだろう」と語った。



이우상동아사이언스기자 イ・ウサン東亜サイエンス記者 idol@donga.com