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朴仁妃が自身最悪の12オーバーでホールアウトし棄権、不調の中で参戦強行のわけとは

朴仁妃が自身最悪の12オーバーでホールアウトし棄権、不調の中で参戦強行のわけとは

Posted May. 28, 2016 07:43,   

Updated May. 28, 2016 07:56

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18番をホールアウトした朴仁妃(パク・インビ=28)は4年ぶりに自身のキャディを務めるナム・ギヒョプ氏(35)と軽くハグをした後、肩を組んでゴルフ場を後にした。5時間にわたるラウンドが「拷問を受けるようだった」と語った朴仁妃の足取りは重そうに見えた。

負傷に悩まされている朴仁妃が米女子ツアー(LPGA)で自身の過去最悪のスコアである12オーバー84をマークして崩れた。朴仁妃は27日、米国ミシガン州アンアーバーのトラビスポイントCC(パー72)で開かれたボルヴィック選手権の初日に、3バーディーを奪ったものの8ボギー、1ダブルボギーに加え、10番(パー4)では7オン、2パットでクインティプルボギー(5オーバー)まで叩いた。

参戦選手142人のうち最下位でラウンドを終えた後、痛みが悪化したとして棄権した。これまでの朴仁妃の最悪のスコアは2009年のウェグマンズの4日に出した81打だった。

一体、朴仁妃に何が起こったのか。現場でインタビューに応じた朴仁妃に重苦しかった一日を振り返ってもらった。

――相当苦しんでいる様子だったけど。

「右親指の付け根のぐじん帯が伸びたけど、なかなか治らない。飲み水のボトルを掴んだり、髪の毛を洗うときも痛みを感じる。インパクト、フォロースルーなどスイングの全般に影響を与える敏感な部位が損傷した。力が十分に伝わりにくくなり、ボールがつい右に飛んで行った。コースに出ると、頭ではどう打つべきか分かっているのに、体が思うように動かない。無気力な自分の姿を感じるのが苦しかった」

――夫がキャディを務めているけど。

「ブレッド(専従キャディ)がお腹を壊したので、代役を務めてくれた。二人とも大変だった。重荷を預けてしまって申し訳ない。でも、一緒に耐え抜いたことに意味を置きたい」

――クインティプルボギーを出した10番の状況は?

「ティーショットが2回とも右に流れてOBが出た。最初はドライバーを握ったが、2回目は3番ウッドだった。クラブが長くなるほどスイングが苦しかった。後半は継続して3番ウッドだけでティーショットを打った」

――なんで試合途中に諦めなかった?

「ティーオフ前から、今日は全部回り切れそうになかった。だけど、先週試合途中に棄権しているので2週連続で同じような姿を見せたくなかった」

――いっそのこと、いくつかの大会を休んだ方が良かったのでは。

「今年はプロ入り10年目となるシーズン。昨年まで3年連続で優勝した来月開催のKPMG女子PGA選手権で殿堂入りを確定して、家族や先生たちと意味ある場を設けたかった。そのためにはシーズン10大会出場が必要だが、今年初めの腰の負傷で1ヵ月を休んだので、10大会出場を満たすためには先週と今週の大会に参戦しなければならなかった」

――今後の計画は。

「来週のショップライトLPGAクラシックは、もともとは参戦しないつもりだった。ラスベガスの自宅に戻って十分休養を取りたい。ある決定を下すときは責任感が大きな影響を与える。(五輪出場の可能性については)もう少し様子を見ないいけないが、今日のような体調が続けば厳しいかもしれない」

一方、初日のラウンドでクリスティーナ・キムは8アンダーで単独首位に躍り出た。3大会連続の優勝に挑むアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)は1打差の2位でラウンドを終えた。



앤아버=김종석기자 アンアーバー=キム・ジョンソク記者 kjs0123@donga.com