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漢江公園のトイレ148ヵ所に防犯カメラや非常ベルは「ゼロ」

漢江公園のトイレ148ヵ所に防犯カメラや非常ベルは「ゼロ」

Posted May. 24, 2016 07:41,   

Updated May. 24, 2016 07:48

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ソウル市民の代表的憩いの場となっている漢江(ハンガン)市民公園の公衆トイレに、様々な犯罪を予防できる防犯カメラ(CCTV)が1台も設置されていないことが明らかになった。緊急状況が発生したり、利用する市民が脅威を感じた時に緊急に助けを要請できる非常ベルも、同じく一カ所もなかった。

東亜(トンア)日報の取材チームが23日、漢江市民公園の公衆トイレ147ヵ所の安全実態について点検した結果、出入り口を撮影するCCTVは一台も設置されていなかった。一部の散策路やコンビニの周辺に、管理や防犯用CCTVがあるだけだった。ソウル市漢江事業本部側は、「老朽化したトイレのリモデリングにコストが多くかかるため、CCTV増設などの防犯施設を備える余力がない」とコメントした。ソウルだけでなく、各地方公園内の公衆トイレも、CCTVのないところが少なくなかった。

最近、「江南(カンナム)トイレでの無差別殺人事件」の影響で、女性など社会的弱者らの不安が高まっている中、公衆トイレなどへの防犯対策がなければ、いつまた同様の犯罪が起きかねない。一般商店街の男女共用トイレも代表的性的犯罪の発生場所と言われている。東亜日報の取材結果、ソウルの江南や鐘路(チョンノ)、新村(シンチョン)などの商店街密集地域のトイレは、約30%が今回の事件が起きたものと同じ男女共用だった。統計庁によると、犯罪の危険性のため不安だと答えた女性の割合が、2010年の67.9%から2014年は70.6%へと増え続けている。江南トイレ殺人事件後、女性たちの不安感はさらに高まっている。東亜日報の女性記者らが漢江市民公園や公用駐車場、老朽化した住宅街など、劣悪な防犯施設のため、女性たちが通るたびに脅威を感じる現場を尋ねて、その実態を調べた。



박창규기자 kyu@donga.com · 김동혁기자 パク・チャンギュ記者 キム・ドンヒョク記者 hack@donga.com