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ウィリアム・モ―ナー教授、「ノーベル賞受賞は教え子たちと一緒に研究したおかげ」

ウィリアム・モ―ナー教授、「ノーベル賞受賞は教え子たちと一緒に研究したおかげ」

Posted May. 20, 2016 07:54,   

Updated May. 20, 2016 08:01

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「スタンフォード大学志願者のうち入学許可を受ける比率は5%未満です。優れた学生たちと一緒に研究できるので、ノーベル賞も受賞することができました」

18日にソウル江南区(カンナムグ)のコエックスで行われた「2016生化学分子生物学科国際学術大会」での基調演説のために韓国を初めて訪れた米スタンフォード大学のウィリアム・モ―ナー教授(63)に会った。氏は最近、大半の大学生物学実験室で使っている超高解像度顕微鏡を開発した功労で、2014年にノーベル化学賞を受賞した。趙高解像度顕微鏡は蛍光顕微鏡を利用して、光の波長よりさらに小さい分子まで観察できる。

モ―ナー教授は、「蛍光顕微鏡を医学や工学など様々な分野と融合させる研究を行っている」と言い、「2〜3ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)レベルの小さな世界を理解し、新薬開発や特別な能力を持つ材料製作に役立つことを期待している」と語った。

モ―ナー教授は、教え子への格別な愛情で有名だ。氏がノーベル賞受賞直後に真っ先に行ったことは、全て教え子たちに電子メールで感謝の言葉を送ったことだった。ノーベル賞授賞式でも、受賞者たちに与えられた演説時間の途中に、研究に参加した教え子20人余りの写真を一枚ずつ見せながら、その功労をたたえた。

今回の訪韓も、韓国人教え子である韓国科学技術研究院(KIST)のキム・ソヨン先任研究員の招待で実現した。インタビューにも、キム研究員と一緒に現れた。キム研究員は2001年から8年間、モ―ナー教授の実験室で研究を行って博士号を取った。キム研究員はモ―ナー教授について、「腰に工具入りの胴巻きを巻いて、実験室の故障したところを回りながら直接修理する『マクガイバー』スタイルだ」といい、「教え子たちの間では、『友人のような師匠』と呼ばれている」と話した。

モ―ナー教授は、韓国でノーベル賞に匹敵する優秀な研究成果が出るためには、自由な研究環境を造成することが重要だと強調した。氏は、「最近、学生たちは一度失敗を経験すれば、研究への情熱まで無くすことが多い」と言い、「未来の責任を負う若い科学者たちのために、結果よりは過程を重視する評価体系や失敗を待ってくれる時間が必要だ」と語った。



권예슬동아사이언스기자 クォン・イェスル東亜サイエンス記者 yskwon@donga.com