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「インターネットのようにドローンが世界を変える」 日本のドローン研究第一人者が予測

「インターネットのようにドローンが世界を変える」 日本のドローン研究第一人者が予測

Posted May. 06, 2016 07:23,   

Updated May. 06, 2016 07:54

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「これまでは地上や海上を移動する2次元的水平移動が多かったんですが、これからは空を飛ぶドローン(無人航空機)を通じて、移動や運送の領域が3次元的に画期的に広がるでしょう」

日本で「ドローンの第一人者」と呼ばれている千葉大学の野波健藏教授(写真)は最近、キャンパスでの東亜(トンア)日報とのインタビューで、「インターネットが世界を変えたように、今後ドローンが世界を完全に変えるだろう」とした上でこのように語った。氏は、日本政府のドローン特区指定やその運営に関わっており、コンソーシアムを立ち上げて直接ドローン製作にも乗り出している。

野波教授は、「世界のドローン市場は趣味用から産業用へと広がっている」と語り、「これから2年内に産業用ドローンが巨大市場を形成するだろう」と見込んだ。日本のドローン技術は米国や中国、欧州などのドローン先進国に比べ、6か月ほど遅れているというのが野波教授の見方だ。日本は蓄積された製造業技術を活かして、産業用ドローン市場を先取りしようと国家的支援体系を構築している。

野波教授は、自主飛行やモーターなどの駆動系、バッテリーなど、ドローンの重要技術の国産化を強調した。氏は、「警察や軍隊などで使うドローンがすべて中国製なら、アップデートサーバーを通じて、飛行情報が中国に全て流されることもありうる」と言い、「すでに複数のところからそのようなことを耳にしている」と懸念した。

日本では昨年、東京の首相官邸の屋上で放射性物質であるセシウムが検出されたドローンが見つかった。日本政府はその後、飛行禁止区域を設定するなど、ドローン関連の各種規制を作った。これについて野波教授は、「規制が強化されたのは、産業用ドローン市場のためにはかえっていいことだ」と言い、「誰も、いつでもドローンを飛ばすことになれば事故が起きかねないので、一部の趣味用ドローンを除くほかのドローンは免許を取ってから登録後、飛ばせるべきだ」と語った。

野波教授は、「10年が過ぎれば、鳥のように柔軟に飛ぶドローンが出てくるし、20年が経つと、ドローンが人を運ぶ時代が来るだろう」と見込んだ。韓国のドローンのレベルについては、「日本より3か月ぐらい遅れている」と言い、「韓国も日本のように製造業が強いだけに、重要技術に集中すれば、ドローン関連産業は急成長するだろう」と話した。