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[オピニオン]鄭鎮碩氏の緑のネクタイ

Posted May. 06, 2016 07:23,   

Updated May. 06, 2016 07:53

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「英国紳士のようだ」という言葉はマナーが良いという意味もあるが、服の着こなしがいいという意味でも使われる。英国紳士の服装の哲学は、質素で平凡で「他人の目を引いてはならない」ということだ。ただ、目的があって服を着る時は格式を考えなければならない。英国では、社交クラブや高級レストランに招待された場合、どんな服を着なければならないか決まっている。あるゴルフ場は、ラウンディングには赤いジャケットを着なければならない。このような規則に従うことは拘束ではない。相手に対する尊重であり配慮だ。

◆朴槿恵(パク・クンへ)大統領は14年にインドを訪問し、行事に参加する時にインドの国旗の色であるオレンジ色に白と緑の韓服を着た。13年と15年の中国訪問では、中国人が好む金色の韓服やジャケットを主に着た。過去に金色は皇帝だけが着用でき一般人は避けたというが、ともかく訪問国の国民への配慮だ。最近のイラン訪問の時も、イラン国旗の3色である緑、白、赤系統の服を着た。ルサリーの着用のほかに色でもイラン国民に歩み寄ったのだ。

◆与党セヌリ党の院内代表に選ばれた鄭鎮碩(チョン・ジンソク)氏が4日、野党「国民の党」の指導部を訪問した際、よく見られるように国民の党のシンボルカラーである緑のネクタイをしたのは、なかなか良いセンスだ。前日のセヌリ党院内代表予備選の時は、党のシンボルカラーである赤のネクタイをした。格式をよく分かっているということだ。しかし、野党「共に民主党」の金鐘仁(キム・ジョンイン)非常対策委員会代表を訪問した写真を見ると、「国民の党」訪問と同じ日だったからか、緑のネクタイをしめていた。5日、禹相虎(ウ・サンホ)院内代表に会った時は、黄色のネクタイだった。禹院内代表を考えて、わざわざ金大中(キム・デジュン)元大統領が好きな色を選んだとしても、「共に民主党」のシンボルカラーの青だったならもっと似合っただろう。

◆国会本会議場の天井中央には365個の電灯がついている。1年365日、国民のために熱心に仕事をしろという意味だ。意味なく熱心に働くよりも、しっかり働くことが重要だ。その第一歩は、与野党が相手を尊重して配慮する「易地思之(相手の立場で考えること)」の政治だ。今は動物国会でも植物国会でもなく、合理的理性の国会にしなければならない。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員jinnyong@donga.com



이진녕 イ・ジンニョン記者 jinnyong@donga.com