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オキシー報告書の操作容疑でソウル大学教授を緊急逮捕

オキシー報告書の操作容疑でソウル大学教授を緊急逮捕

Posted May. 05, 2016 07:41,   

Updated May. 05, 2016 07:46

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「加湿器殺菌剤被害事件」を捜査している検察は、オキシーレキットベンキーザーから金を受け取って有害性実験結果を歪曲した疑惑がもたれているソウル大学と湖西(ホソ)大学教授の研究室や自宅などについて、4日家宅捜索を行った。家宅捜索当時、ソウル大学獣医学科の研究室にいたチョ某教授は、検察に緊急逮捕され、被疑者の身分で取り調べを受けている。

ソウル中央地検特別捜査チーム(チーム長=李喆熙刑事2部長)は同日午前、ソウル大学獣医学科のチョ教授の研究室や湖西大学ユ某教授の研究室、二人の教授の自宅などについて家宅捜索を行って、コンピューターのハードディスクや研究記録など、実験関連資料を確保した。

検察は、彼らがオキシーから依頼を受け、歪曲された条件で実験を行い、加湿器殺菌剤と肺損傷との間の因果関係ははっきりしていないという趣旨の研究報告書を書いたものとみている。オキシー側は、研究委託費としてソウル大学に2億5000万ウォン、湖西大学には1億ウォンの委託費を支給した。捜査チームは、教授らが研究費のほか、数千万ウォンの金を個人口座を通じて受けてきた情況をつかんだという。

検察は、逮捕されたチョ容疑者を相手に、オキシー側が吸入毒性実験前に希望する結果が出るよう実験条件を統制したのか、報告書上のデータに手を加えたのか、支給した金の見返りがあったのかなどについて取り調べを行った。金の見返りであることが確認されれば、国立大学教授として公務員に準ずる身分であるチョ容疑者は収賄、私立大学所属であるユ容疑者は背任収賄容疑がそれぞれ適用されることもありうる。

検察は、チョ容疑者に対する取り調べが終わり次第、早ければ5日、チョ容疑者に対する拘束令状の請求を検討している。

捜査チームの関係者は、「特別捜査チームの人員が補充されたことで、オキシー加湿器殺菌剤の製造販売責任を解明するとともに、2011年の死亡事件後の様々な証拠操作や隠ぺいの部分についても、事実上『ツートラック』で捜査を行っている」と明らかにした。



신나리기자 シン・ナリ記者 journari@donga.com