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米情報機関トップが極秘訪韓、北朝鮮核実験の対策を協議

米情報機関トップが極秘訪韓、北朝鮮核実験の対策を協議

Posted May. 05, 2016 07:41,   

Updated May. 05, 2016 07:46

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米国のジェームズ・クラッパー国家情報長官(DNI)が4日、極秘に訪韓し、大統領府や外交安保当局者に会い、北朝鮮の核実験の動向や内部情勢について協議した。

米中央情報局(CIA)など16の情報機関のトップであるクラッパー長官の訪韓は、2014年5月以来2年ぶり。北朝鮮の労働党大会(6日)を前後して北朝鮮の5回目の核実験強行が警戒される中、韓半島の緊迫した情勢が反映された動きとみえる。

政府消息筋によると、クラッパー長官は同日午前、専用機で京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)の在韓米軍烏山(オサン)空軍基地に到着した後、ソウル龍山区(ヨンサンク)国防部庁舎を訪れ、韓民求(ハン・ミング)国防部長官に会った。

クラッパー長官は約1時間にわたって、北朝鮮の5回目の核実験の兆候や寧辺(ヨンビョン)核団地の動向に関する最新情報を韓長官に説明した。特に、米情報衛星や高高度無人偵察機が捉えた寧辺核施設の原子炉再稼働の動きなど北朝鮮の核物質(兵器級プルトニウム)生産の可能性を取り上げたという。

韓長官も、韓国が確認した核実験関連情報をクラッパー長官と共有し、北朝鮮が核実験を強行した場合の韓米共同の対策について協議したという。両者は、北朝鮮が先月23日に咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)の沖合で発射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM・北極星・KN-11)の能力と開発実態も点検したという。別の消息筋は、「北朝鮮が先月にムスダン中距離弾道ミサイル(IRBM)発射を3度も続けて失敗した原因についても意見を交換した」と伝えた。

クラッパー長官は、韓長官と会談した後、ビンセント・ブルックス在韓米軍司令官や大統領府、国家情報院当局者に相次いで会い、核実験と党大会を控えた北朝鮮内部の動向について話し合った。朴槿恵(パク・クンへ)大統領との会談について政府消息筋は、「確認できない」と話した。クラッパー長官は2年前に訪韓した時は朴大統領を表敬訪問し、北朝鮮の動向や安全保障問題について議論した。