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サウジとのバランス外交、朴大統領のイラン訪問が残した課題

サウジとのバランス外交、朴大統領のイラン訪問が残した課題

Posted May. 04, 2016 07:33,   

Updated May. 04, 2016 07:44

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は国交以来、韓国首脳では初めてイランを訪問し両国関係の発展に足場を固めた。両国関係が巡航するためには、首脳会談を機に合意した諸事項の後続課題を点検し、長期的な準備に取り組まなければならないと指摘する声が上がっている。同時に中東の盟主に位置づけられているイランとサウジアラビアを相手にした「均衡外交」が求められる。

昨年1月、シーア派の盟主イランとスンニー派大国サウジアラビアは宗教指導者の処刑事件以降、国交を断絶した。中東の宗派間対立のため、イランから受注した韓国企業が、同時にサウジアラビアから受注するのは難しくなったとの見方が出ている。

こうした情勢について外交部高官は3日、「イラン訪問直前、サウジにイラン訪問計画について説明し理解を求めた」とし、「サウジから中東和平に努めてほしいとのメッセージが送られてきた」と明らかにした。外交部は、朴大統領のイラン訪問を受けて、政府高官をサウジに派遣するなど後遺症を管理していく計画だ。サウジは韓国が原油輸入を最も依存している(31.6%)国だ。

一方で、国内における反イスラム感情を克服するための両国の公共外交も拡大していく必要がある。イ・ヒス漢陽(ハンヤン)大学教授は、「国内には反イスラムの空気が広がっているが、これは世界市場で最大の顧客を敵視する矛盾した態度だ」と指摘した。



우경임기자 ウ・ギョンイム記者 woohaha@donga.com