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北朝鮮核解決にイランの役割を期待

Posted April. 30, 2016 07:20,   

Updated April. 30, 2016 07:27

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イランは、イスラム教シーア派の盟主で、中東で影響力が大きな国家だが、韓国との関係は順調ではなかった。政府は、朴槿恵(パク・クンへ)大統領の今回の訪問で、国交正常化54年を迎えた韓国―イラン関係が一段階グレードアップすると期待している。

韓国とイランは1962年10月23日に外交関係を樹立した。1970年代、韓国人労働者約2万人がイランの建設現場で汗を流し、1977年には両国友好関係の象徴としてソウルには「テヘラン路」、テヘランには「ソウル路」という名前の通りができた。

しかし、1979年のイランのイスラム革命後、イランが北朝鮮と接近し、韓国-イラン関係は「代理大使級」に格下げされた。2000年代に入り、両国関係は徐々に回復し、昨年7月にイランと欧米間の核交渉が妥結したことで、関係を改善する環境ができた。

金奎顕(キム・ギュヒョン)大統領外交安保首席秘書官は最近、定例会見で、「朴大統領の今回の訪問は、これまでイランに対する国際制裁などで多少停滞状態だった両国関係を新たに跳躍させる重要な契機になるだろう」と説明した。大統領府関係者は29日、「経済に劣らず北朝鮮の核外交でも今回の訪問は重要だ」と強調した。

大統領府は、イランが核開発ではなく国際社会との協力を選択したことが、北朝鮮核問題解決のモデルになれると見ている。朴大統領は今年1月22日、外交安保分野業務報告の席で、「北朝鮮が核開発が効果がないことを自覚し、イランのように国際社会に出てくるよう効果ある措置を取らなければならない」とし、イランを「模範例」として提示した。

大統領府のある参謀は、「イランから核開発中止に関するノウハウを学ぶことができる」とし、「今も北朝鮮と交流するイランを通じて北朝鮮に核放棄のメッセージが伝えられることを期待している」と話した。



장택동 チャン・テクトン記者 기자will71@donga.com