中国の習近平国家主席が28日、韓半島の緊張状況が続いていることを憂慮し、「中国は国連安全保障理事会の常任理事国として安保理の北朝鮮制裁決議を全面的に。そして完全に履行する」と述べた。また、「中国は半島の隣国として、半島に戦争と混乱が起きることを決して容認しない」と明らかにした。
習主席は同日、北京の釣魚台国賓館で開かれた「第5回アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)」外相会議のあいさつで、「そのような状況(韓半島の戦争と混乱)は誰の得にもならない」としてこのように述べたと、国営新華社通信が報じた。習主席は、北朝鮮の核問題解決に向けた対話再開の必要性も主張した。
習主席は、アジアの独自の安全保障の枠組み構築の必要性も強く力説し、中国包囲のために推進される米国の同盟強化に対応する考えも示した。
06年のCICA加盟後、初めて会議に出席した尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は同日、演説で、「国連史上、北朝鮮のように持続的かつ露骨に常習法違反をする国家は見当たらない」とし、安保理決議2270号が徹底して履行されるようCICA加盟国がリーダーシップを発揮することを呼びかけた。CICAは92年、カザフスタンのナザルバエフ大統領の主導で発足した地域安保協議体で、中国、ロシア、中央アジア各国や一部の東南アジア国家の26ヵ国が参加している。
チョ・スンホ記者
베이징=구자룡특파원 bonhong@donga.com · 조숭호기자 北京=ク・ジャリョン特派員 shcho@donga.com