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[オピニオン]安哲秀の傲慢な「大統領批判」

[オピニオン]安哲秀の傲慢な「大統領批判」

Posted April. 28, 2016 07:26,   

Updated April. 28, 2016 07:33

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大統領とメディアの編集・報道局長との昼食懇談会が行われた26日、野党「国民の党」の安・哲秀(アン・チョルス)共同代表は朴智元(バク・ジウォン)議員に、「朴槿恵(バク・グンヘ)大統領は量的緩和が果たしてどんなものか知っているでしょうか?ハハハ。ああ、全く…」と言ったそうだ。千正培(チョン・ジョンベ)共同代表には、「経済に明るくない人が、大統領府に居座っているから…。経済も知らないのに我執ばかり強くて…」とも言った。国民の党の第20代議員当選者のワークショップの席での言葉だ。大統領への真剣な批判というよりは、皮肉やあざ笑いがにじんだ口ぶりだ。

◆安代表自身ははたしてどれだけ経済に詳しいのか、私は知らない。経済と安代表、両方に詳しい人の評価で言い換えたい。「医師をやっていて、一つのワクチンの開発に成功しただけで、経済に詳しいはずがないじゃないか」、「私はあの人と結構言葉を交わしているので、どんな人かよく知っている。あの人は正直な人じゃない」。一時、安代表のメンターでもあった最大野党「共に民主党」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委代表が2日、記者らに対して公に口にした言葉だ。こんな言葉を耳にしたときの安代表の気持ちはどうだったのか知りたい。

◆野党代表が大統領を批判するのは当然のことだ。しかし、大統領を夢見る政治家なら、品位や格調を備えた言葉で、論理的に批判しなければならない。実は安代表の言葉は、野党代表の批判というよりは、飲み会にふさわしい陰口に似ている。朴大統領は5回当選議員であり、14年間議会政治活動をしながら、企画財政委、産業資源委などの経済関連常任委をくまなく経験している。安代表は政治関連キャリアの浅かった4年前、大統領になると飛び込んだ。あちらこちらで、「一体何のつもりで…」という声が出てきたことを、安代表はひょっとして覚えていないのかも知らない。

◆慎み深さが身についていたように見受けられた安代表が、4.13総選挙で大躍進を遂げ、第20代国会で権力を手にすると、そのとたん傲慢になったのかも知れない。問題の発言について批判が出てくると、党報道官を通して、「危機を認め、責任を取る姿を見せずに、量的緩和カードを切り出すのは無責任なことだ」という意味だったと釈明した。むしろ、「私が失言した」と謝罪するのがましではないか。安代表はほかの政治家とは違うだろうと思っていたのに、今回のことにがっかりさせられた。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員



이진녕 イ・ジンニョン論説委員 jinnyong@donga.com