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[社説]北朝鮮は5月6日の労働党大会でいかなる路線を選択するのか

[社説]北朝鮮は5月6日の労働党大会でいかなる路線を選択するのか

Posted April. 28, 2016 07:26,   

Updated April. 28, 2016 07:33

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北朝鮮の朝鮮中央放送が27日、「党中央委員会政治局が、朝鮮労働党第7回大会を5月6日、革命の首都平壌(ピョンヤン)で開会することを決定した」と報じた。北朝鮮の金正恩(キム・

ジョンウン)氏は、36年ぶりに開かれる党大会を通じて名実共に「金正恩支配体制」を対内外に宣言し、唯一の政治功績である核とミサイル開発を誇示するだろう。6日の大会前に弾道ミサイルの発射や5回目の核実験など挑発を強行する可能性も高い。

軍当局は27日、「北朝鮮が大統領府の模型を作って攻撃練習をしている」とし、党大会の前に韓半島の緊張を最高潮に引き上げると見通した。南北間対話チャンネルが完全に遮断された状態で、偶発的・軍事的衝突が起こり得る一触即発の状況だ。

今のところ、北朝鮮が5月の党大会を前後して、国際制裁に屈服して対話と妥協に出てくる可能性は高そうにない。米国務省は26日、「北朝鮮が核ミサイル挑発を継続する時は別のオプションを検討する」と明らかにし、北朝鮮と取り引きする中国の企業や個人まで制裁対象に入れる2次制裁を示唆した。朴槿恵(パク・クンへ)大統領も26日、報道機関との懇談会で、「北朝鮮が再度挑発する場合、(北朝鮮は)一層強力な制裁と孤立に直面することになる」とし、国際社会と協力し、北朝鮮への圧迫を強化する考えを明らかにした。北朝鮮制裁の効果は時間が経てば現れるだろうが、北朝鮮が核とミサイルを放棄するよう導くには力不足だ。中国が国連安保理決議によって徹底した制裁を加えるとしても、北朝鮮が「息を引き取るまで」制裁措置を履行しないことは明らかだ。

米国のオバマ大統領は26日、「米軍の兵器で北朝鮮を打ちのめすことはできるが、北朝鮮と向かい合う韓国を考慮しなければならない」と述べた。米国の優れた抑止力を強調して出た発言だが、結局は韓国が核の人質に取られているという意味であり、すっきりとしない。しかし、北朝鮮がいくら挑発しても人質保護のために手も足も出せないという意味ではない。 

2012年に憲法に核保有国を明示した北朝鮮が、党大会を通じて、労働党の規約に核保有を前提にした統治路線を提示する「核ドクトリン」を発表するという見方もある。制裁だけでは北朝鮮が核を放棄しないことが明らかな状況で、追加の核実験やミサイル発射を抑制する具体的なアクションプランが必要だ。



허문명논설위원 ホ・ムンミョン論説委員 angelhuh@donga.com