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オバマ大統領、5月に広島訪問か

Posted April. 06, 2016 07:29,   

Updated April. 06, 2016 07:38

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米国のケリー国務長官が今月、広島平和記念公園を訪問する予定の中、来月訪日するオバマ大統領が広島を訪れるかどうかに関心が集まっている。オバマ大統領の広島訪問が実現すれば、現職米大統領としては初めてだ。

オバマ大統領が広島訪問を考えているというのが、ワシントン政界の見方だ。世界唯一の核被爆国である日本の被爆地域を訪れること自体、2010年の核セキュリティ・サミットを開催するなど任期中に「核のない世界」を推進してきたオバマ大統領の象徴的な活動になり得るということだ。

ケリー長官は、10、11日に広島で開かれるG7外相会議を機に平和記念公園を訪れる。オバマ大統領は、来月26~27日に伊勢志摩で開かれるG7首脳会議に参加する際、他国の首脳たちと広島を訪問することを検討しているという。

広島平和公園は、毎年8月6日(1945年原爆投下日)に原爆犠牲者追悼行事が行われる場所だ。日本の原爆被害者と反核運動団体は、2009年のオバマ大統領の「核のない世界」演説後、オバマ大統領が任期中に広島を訪問すべきだと主張してきた。安倍晋三首相と一部の政治家は、任期最後の年にG7首脳会議に出席するために日本に来るオバマ大統領の広島訪問を実現させようと水面下のロビーを繰り広げてきた。

広島は、韓国と日本の旧日本軍慰安婦問題のように、米国と日本に歴史的に非常に敏感な問題だ。両国は、公式席上でこの問題を正面から扱うことはなかった。朝日新聞は、2011年9月の社説で、原爆問題について、「安保条約を結んでいる日米関係に根深く打ち込まれた『歴史のとげ』」と表現した。

ワシントン消息筋は、「オバマ大統領は個人的に広島の原爆被害者に対する謝罪の感情を持っているようだ」と伝えた。「アジア再均衡政策」の核心軸である日本との関係強化のためにも日本側の広島訪問要請を拒みにくいということだ。特に、南シナ海問題など東アジアで中国との対立素地が存在する状況で、日本から支援を受けることは米国として必要だ。

しかし、米国の現職大統領の初の広島訪問は、ややもすると日本が太平洋戦争を起こした「加害者」という歴史的事実を希薄にさせ、日本を「被害者」に変身させる歴史歪曲の口実になりかねないという憂慮もある。安倍政権は発足後、第2次世界大戦での日本軍の戦争犯罪を否定したり、東京裁判を検証しようとするなど、歴史修正主義の態度を見せている。2015年の安保法制改正を通じて戦争ができる「普通の国家」になりつつある。

オバマ大統領の広島訪問は、安倍首相の歴史解釈を公式に承認し、膨張する中国に対抗して米国と日本が結束するという意味にも読める。これは、中国だけでなく日本と歴史解釈をめぐって対立する韓国の世論を刺激する恐れがある。ワシントン消息筋は、「国連の北朝鮮制裁決議案の完全な履行に向けて中国の協力が絶対的という状況なので、オバマ政府が広島訪問に対する中国の反応を注視するだろう」と見通した。

ワシントン=イ・スンホン特派員



도쿄=서영아특파원 sya@donga.com · 워싱턴=이승헌 東京=ソ・ヨンア特派員 특파원ddr@donga.com