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米国の北方軍司令官、「北朝鮮ICBM、米到達能力…核弾頭小型化に備えを」

米国の北方軍司令官、「北朝鮮ICBM、米到達能力…核弾頭小型化に備えを」

Posted March. 12, 2016 07:07,   

Updated March. 12, 2016 07:13

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米北方軍のウィリアム・ゴートニー司令官は10日(現地時間)、米上院軍事委員会聴聞会に出席し、「北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を大気圏外に打ち上げた後、米国とカナダまで到達できる能力を備えたと見ている」と明らかにした。これは、北朝鮮がICBMの核心技術の1つである大気圏再進入技術を確保した可能性を強く示唆する発言だ。

さらに、ゴートニー司令官は、「北朝鮮が核弾頭をICBMに搭載できるほど小型化する能力があり、これが米全域とカナダまで到達できる仮定の下、備えることが(米本土防衛の責任を負う)北方軍司令官としての慎重な決定だ」と述べた。ゴートニー司令官は昨年10月にも、「北朝鮮が核弾頭を小型化してロケットに搭載し、米本土まで到達できるという分析に同意する」と明らかにした。セシル・ヘイニー米戦略軍司令官も同日、聴聞会で、北朝鮮の核弾頭小型化の主張を取り上げ、「北朝鮮が(このために)不断の努力をしていることは明らかであり、この問題(脅威)を深刻に受け止めなければならない」と強調した。

ゴートニー司令官のこのような評価は、9日に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が核弾頭小型化の成功を発表した後に出た韓米軍当局の論評とはニュアンスが異なる。米国防総省のビル・アーバン報道官は9日、論評で、「北朝鮮が核弾頭を小型化してICBMに搭載できる能力を見せることはできなかった。(北朝鮮の核弾頭小型化能力に対する)米国の評価は変わっていない」と強調した。

実際に米政府の内外では北朝鮮のICBM能力を過小評価してはいけないという指摘が相次いでいる。ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は先月25日、下院情報委員会に提出した書面証言で、「北朝鮮は発射実験はしなかったものの、移動式ICBM『KN-08』を配備する初期手順を踏んでいると見ている」と明らかにした。レオン・パネッタ元国防長官は8日、「ヴォイス・オブ・アメリカ」放送とのインタビューで、「北朝鮮が核弾頭が装着されたICBM能力を確保したかどうかまだ確認されていないが、北朝鮮がICBMを発射し、核実験することから、いつかはその能力を確保するだろう」と話した。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com