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北朝鮮の権力中枢を狙った米、事実上金正恩氏も制裁へ

北朝鮮の権力中枢を狙った米、事実上金正恩氏も制裁へ

Posted March. 04, 2016 07:04,   

Updated March. 04, 2016 07:14

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国連安全保障理事会が2日(現地時間)、北朝鮮制裁決議案を全会一致で採択すると、米国が北朝鮮権力の核心に照準をあてた追加制裁措置を出した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が第1委員長を担う国防委員会と金第1書記が委員長を務める労働党中央軍事委員会を初めて制裁リストに載せたのだ。

アーネスト大統領報道官は定例会見で、「禁止された核兵器と弾道ミサイルの開発を続ける北朝鮮指導部に多くの代価を払わせる」と述べた。ワシントンのある外交筋は、「過去6回の国連の制裁にもかかわらず北朝鮮が4度目の核実験をできたのは、権力核心に対する緩い監視が1つの原因だった」とし、「金第1書記を名指ししなかっただけで、金第1書記と側近の一挙手一投足を厳しく監視するという米国の意志を表わした」と分析した。

軍部の中心人物もほとんどが制裁リストに入った。金第1書記に続きナンバー2とされる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長がリストに含まれたことが注目される。権力序列7位の朴永植(パク・ヨンシク)人民武力部長と呉克烈(オ・グクリョル、権力序列11位)、李勇武(リ・ヨンム)国防委員会副委員長(12位)など、軍部の実力者も特別制裁のリストに含まれた。

リストに載れば、米国内の口座が凍結し、米国への出入国が禁止されるため、軍部の動きを監視して追加挑発を事前に阻止するという象徴的な措置とみえる。

これまで対南挑発を主導してきた金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長の名前がないことが注目される。疑問死した金養建(キム・ヤンゴン)氏の後任に党書記兼統一戦線部長に任命された金英哲氏は、国連が制裁対象に挙げた偵察総局を指揮してきたが、個人制裁リストから外れた。一部では、「金英哲氏が統一戦線部に移動して偵察総局の責任者が誰なのか不明になったため」という見方もある。しかし、今後の南北対話の局面で金英哲氏が出口を開く役割をすることができ、韓国政府の要請によって除外された可能性もささやかれている。



워싱턴=박정훈 특파원sunshade@donga.com · 윤완준기자 ワシントン=パク・ジョンフン特派員 zeitung@donga.com