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「白人総なめのグラミー」 最も重みのあるトロフィーは白人に集中

「白人総なめのグラミー」 最も重みのあるトロフィーは白人に集中

Posted February. 17, 2016 07:21,   

Updated February. 17, 2016 07:29

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「グラミーが再び後退した!」、「MTVビデオミュージックアワードやアメリカンミュージックアワードとはたして何が違うだろう」

音楽ファンらが憤っている。15日午後(現地時間)、米ロサンゼルス・ステイプルズセンターで開かれた第58回グラミー賞受賞結果のためだ。

同日、グラミ―賞主要4部門は、全てポップジャンルの白人スターたちに与えられた。米歌手テイラー・スウィフトの「1989」(今年のアルバム)、英歌手エド・シ―ランの「Thinking Out Loud」(今年の歌)、英DJ・マーク・ロンソンの「Uptown Funk」、米歌手メーガン・トレイナー(最優秀新人)がそれぞれ、最も「重い」トロフィーを手にした。

昨年、アルバム「To Pimp a Butterfly」で評壇から全面的支持を受けた黒人ラッパー・ケンドリック・ラマーは同日、実に11部門にノミネートされたが、主要部門の受賞から外された。彼はラップやプロモーションビデオ部門だけで、5つのトロフィーを手にすることに満足しなければならなかった。7つの部門にノミネートされたカナダのR&B歌手ザ・ウィークエンドも、主要受賞部門から外されたまま、該当ジャンル部門で2つの賞のみ受賞した。

一部の音楽ファンらは、今回の授賞式について、人種差別やジャンル差別、販売量への気兼ねが結合された総体的難局だと批判している。イ・デファ大衆音楽評論家は、「本賞でラマーとウィークエンドに背を向けたグラミーは、新人賞トロフィーまでが、新しいことなど示せなかったトレイナーに抱かれた。近年、ベックやアーケイド・ファイアが受賞し、少しは独創性や芸術性への尊重を示したグラミーが、一気に後退したような気がする」と話した。グラミーはこれまで、黒人ミュージシャンやロック、ヒップホップジャンルへの受賞に消極的だという批判を、一部から受けてきた。

祝賀舞台だけは見物だった。最近、他界した巨匠らへの献呈舞台に充実した。レディー・ガガは、故デヴィット・ボウイの複数の名曲を、カメレオンのように変わるファッションと共にメドレーで披露し、スティービー・ワンダーやペンタトニックスは、アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトを追悼して、「That‘s the Way of the World」をアカペラで歌った。同僚や後輩ミュージシャンらは、イーグルスのグレン・フライやモーターヘッドのレミー・キルミスター、B.B.キングを称える舞台も見事に飾った。

ラマーは爆発的なラップを連発し、舞台温度を沸騰点近くまで盛り上げたものの、アデルは不安定な音程や未熟な高音処理で失望感を抱かせた。



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com