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重力波発見、韓国研究者14人も参加

Posted February. 13, 2016 07:32,   

Updated February. 13, 2016 08:08

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「非常に興味深い事件(very interesting event)」

昨年9月14日午後8時ごろ、国家数理科学研究所のオ・ジョングン先任研究員に1件のメールが届いた。12日午前ソウル中区(チュンク)のイビス・アンバサダー・ソウル明洞(ミョンドン)で開かれた重力波検出関連の記者懇談会で、オ研究員は「重力波の初のシグナルが検出されたことを、韓国研究者のうち一番先に知った」とし、「その日は自分の誕生日だったので、記憶に鮮明に残っている」と話した。

2012年「神の粒子」と呼ばれるヒッグス粒子の発見以来、科学界最高の進展と評価される重力波発見には、韓国人科学者も直接参加した。ソウル大学物理天文学部のイ・ヒョンモク教授(写真)を団長とする韓国重力波研究協力団(Korean Gravitational-Wave Group)所属の国内研究者14人は、2009年から「ライゴ(LIGO)」実験に参加した。今回、重力波を検出した世界16カ国には、韓国も含まれた。11日重力波検出の結果が公開されたジャーナル「フィジカル・レビュー・レターズ」にも、14人の名前が共著者として載っている。

韓国研究チームは、米国現地の重力波検出施設「ライゴ」からのデータを分析するソフトウェアを開発した。研究チームは検出器に記録されたデータからノイズ(雑音)を除去し、3分以内に真の重力波シグナルがあるかどうかを判断できるようにした。また、重力波を作り出す天体の物理量を測定するソフトウェアも開発した。

イ教授は「韓国科学技術情報研究院(KISTI)が保有するスーパーコンピューターを利用し、ライゴで観測できる観測波形を予測した」と説明した。カン研究員は「韓国研究チームは、11日(現地時間)米国現地の記者会見で公開された、2つのブラックホールが合体するシミュレーションの製作にも貢献した」と明らかにした。

韓国独自の重力波検出プロジェクトも検討している。超電導技術を利用して0.1~10Hz(ヘルツ)の波動を検出できる低周波検出器「ソグロ(SOGRO)」を地下に設置し、白色矮星や中間質量ブラックホールから出る重力波を測定する計画だ。この周波数帯域は地震波など雑音が激しいという問題があり、まだ未開拓分野だ。



신선미동아사이언스기자 シン・ソンミ東亜サイエンス記者 vamie@donga.com