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中国、北朝鮮非難よりもTHAADを牽制

中国、北朝鮮非難よりもTHAADを牽制

Posted February. 10, 2016 07:07,   

Updated February. 10, 2016 07:21

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北朝鮮が長距離ミサイルを発射した7日、中国当局は駐中北朝鮮大使と韓国大使を相次いで呼び出し、韓半島周辺情勢の変化に深刻な憂慮を示した。しかし、ミサイル発射で国連安全保障理事会決議案を違反した北朝鮮を厳重に制裁するよりも、高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備を公論化した韓国と米国を牽制することにより比重を置いた。

同日午後3時、韓国国防部がTHAADの韓半島配備議論を公論化すると明らかにすると、中国外交部の華春瑩報道官は声明を出し、「一国家が自身の安全を図る時には他国の安全と利益を傷つけてはならない」とし、「(THAAD配備問題を)慎重に処理することを求める」と明らかにした。また劉振民次官が、金章洙(キム・ジャンス)駐中韓国大使を呼び出した。中国外務省は同日、ホームページに池在竜(チ・ジェリョン)北朝鮮大使と金大使を呼び出した内容を掲載した。

国営の新華社通信も8日、論評で「関連国は『漁夫の利』を得ようとしてはならない」と批判した。北朝鮮のミサイル発射を機に公論化された韓米間のTHAAD配備や日本の再武装の動きを念頭に置いた発言だ。

このような強硬対応に比べて、北朝鮮ミサイル発射に対する態度が非常に生温いという指摘が提起されている。中国外務省は、北朝鮮が長距離ミサイルを発射して3時間が経った後、7日午後12時10分頃、外務省報道官が「遺憾声明」を発表した。同日午後2時20分頃には、池在竜(チ・ジェリョン)北朝鮮大使を呼び出し、遺憾を表明した。

しかし、中国外務省の声明と官営メディアの論評を見ると、すべて北朝鮮への非難よりも対話による問題解決が強調されている。中国外務省は7日、声明で、「北朝鮮が国際社会の普遍的反対を無視し、弾道ミサイル技術を利用して発射を強行した」としながらも、「対話と交渉を通じて韓半島の平和と安定を実現する方法を模索しなければならない」と論評した。新華社通信も、「北朝鮮のミサイル発射で韓半島情勢が悪循環に陥る」と指摘しながらも、「対話を通じて問題を解決しなければならない」と報じた。



베이징=구자룡특파원 北京=ク・ジャリョン特派員 bonhong@donga.com